大弼[語句情報] » 大弼

「大弼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大弼の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
相馬の仇討」より 著者:直木三十五
巧いというのだろう。 「頃は何時《いつ》なんめり、天正二十三年十一月、上杉弾正|大弼《だいひつ》輝虎入道謙信に置かせられましては、越後春日城には留守居として長尾....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
。これは毎巻|金沢文庫の印があって、北条顕時の旧蔵本である。米沢の城主|上杉弾正大弼斉憲がこれを幕府に献じた。細に検すれば南宋『乾道淳煕』中の補刻数葉が交ってい....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
た「えら者」だ。天正の四年に父の輝宗が板屋峠を踰《こ》えて大森に向い、相馬|弾正大弼《だんじょうたいひつ》と畠山|右京亮義継《うきょうのすけしつぐ》、大内備前定....
細木香以」より 著者:森鴎外
拶に廻った。加賀家は肥前守斉広卿の代が斉泰卿の代に改まる直前である。上杉家は弾正大弼斉定、浅野家は安芸守斉賢の代である。 父伊兵衛は恐らくは帳簿と書出とにしか....
「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
人や候人や候とおっしゃったけれ共御返事をする者もなかった時にややたってから弾正の大弼仲国、その夜丁度御前近う宿直して居たので「仲国」と御答え申して御前に参ると「....
四十八人目」より 著者:森田草平
ほど近い麻布谷町に一戸を構えた。これは上野介が浪士の復讐を恐れて、実子上杉|弾正大弼綱憲の別邸に匿まわれているというような風評があったからにほかならない。が、そ....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
年青の鉢の底にあるお前の印籠の高肉彫を見たら、稲を啣えた野狐の図は、むかし、堀江大弼《ほりえだいひつ》の指物絵だったことを思い出すにちげえねえ、……なア、堀江」....
私本太平記」より 著者:吉川英治
尊氏の弟、左兵衛頭直義をはじめ。 曾我|上野介師資 南遠江守 宇都宮弾正|大弼 仁木義長 千葉大隅守 高ノ越後守|師泰 などだったが二、三帰らぬ顔....