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「大御所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大御所の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
《こく》、彼等の軍勢を打ち破った浅野但馬守長晟《あさのたじまのかみながあきら》は大御所《おおごしょ》徳川家康《とくがわいえやす》に戦いの勝利を報じた上、直之の首....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
見ながら、一句一句、重みを量《はか》るように、「その前に、今一度出仕して、西丸の大御所様（吉宗）へ、御目通りがしたい。どうじゃ。十五日に、登城《とじょう》させて....
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
ない。生れて以来、叱られるなどという感情を夢にも経験したことのない主君に対して、大御所の激しい叱責がどんな効果を及ぼすかを、彼らは恟々《きょうきょう》として考え....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
の戦いをしたことが分る。 「大阪衆手柄之儀中々｜不申候。今度之御勝に罷成候へども大御所様御運つよきにて、御勝に罷成候」と『薩藩奮記』に出ている。 斯くて、大阪....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
また、冬の陣の当初、大阪方が堺に押し寄せた時、且元、手兵を派して、堺を助け、大御所への忠節を見せた、など『本光国師日記』に見えている。 且元のこうした忌し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
原合戦の大模擬戦を行って見せるのだという。 すなわち、自分が雲助の大将として、大御所の地位に坐り、一方、石田、小西に見立てた西軍を編成して、あちらに置き、そう....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
し、向島にそんな所は無いはずだがといったが、間もなくそれはその頃即ち十一代将軍の大御所様《おおごしょさま》の御愛妾の父なる人の別荘とわかった。この別荘の主人は娘....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
ぬ時は御免を蒙《こうむ》るより外はない、菊池君とはその時が初対面であったが、文壇大御所というアダ名はその時分附いていたかどうかは知らないが、いろいろの文士連がい....
「レーリー卿（Lord Rayleigh）」より 著者:寺田寅彦
一切をこの若者の手に任せてしまった。後進の能力を認めこれに信頼することの出来ない大御所的大家ではなかったのである。 ケンブリッジ在職中の私生活も吾々にはなかな....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
ていらッしゃった。前駐日大使ポール・クローデルはヴァレリイと並んでフランス詩壇の大御所であった。 しかし、文士が政治家でなければならぬわけもない。私は身の程を....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
の糧でございますもの」 「腹が減っては戦は出来ぬ。ちゃんと昔からいっておるのう」大御所家斉公 ある日、紋太郎は吹筒を携え多摩川の方へ出かけて行った。 多摩川....
「純情狸」より 著者:佐藤垢石
た狸と兄弟分と誇っていたというから、変化の術は千態万姿、まず関東における狸仲間の大御所であった。 しかし、彼はまだ人間と交際したことがない。人間と交際して、生....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
せんとしたものであったのだ。しかし実を云えば、この両君の所説以外にも、自ら法隆寺大御所を以て任じておられた北畠治房男爵を始めとして、非再建の意見を有するものが少....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
芝居のように昼間明るいうちからでなく夕方あける。――二長町の室田さん……興行界の大御所といわれたあの室田さんがそれを聞いて、結構だ、改良も。――が、それじゃァ、....
「日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
、侍医頭となった。後対支文化活動のため奔走した。スケールの大きなこと、日本医学の大御所と云うべき処で、リベラリストとしての名も高い。真鍋嘉一郎学士は漱石の門下で....