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大恐慌
「大恐慌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大恐慌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
の調査に待たなければならないが、その真相の判明したる暁には、全世界に有史以来の一
大恐慌が起るおそれがあり、その成行は注目される” 一体何事が起るのだろう。大西....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
自分の姿を、チラリチラリと不知火のやつらに見せたことは、この連中のあいだにこんな
大恐慌《だいきょうこう》をもたらしたので。 かくて、丹波を中心に、生残り組のこ....
「ケーテ・コルヴィッツの画業」より 著者:宮本百合子
かな言葉ではあるが、ケーテは自身でそういう評価を拒んでいる。 一九二九年の世界
大恐慌から後一九三三年ナチス独裁が樹立するころ、ケーテの生活はどんなふうであった....
「地球要塞」より 著者:海野十三
の扉は、破れんばかりに、うち叩かれている。怪事は、果然《かぜん》、米連主力艦隊を
大恐慌《だいきょうこう》の中に抛《な》げこんでしまった。 恫喝《どうかつ》....
「カール・マルクスとその夫人」より 著者:宮本百合子
ために採用されなかった。 一八五九年。アメリカを中心としてヨーロッパ中を襲った
大恐慌は、マルクス一家の窮乏をますますひどくした。けれどもカールは「万難を排して....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
いて二人程其真似をする者が出たので、同じ様な息子を持った諸方の親々《おやおや》の
大恐慌となった。父も此一件から急に我《が》を折って、彼方此方《あちこち》の親類を....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
なると日本もの三〇%に及んでいるそうだから、この点から見ると日本映画生産企業家は
大恐慌なわけだが、他方から見ると外国映画も、外国の皇室の内面や外国の軍隊における....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
て足下が二階へ行ったのだそうだね。 守田は『二六』をやめられたそうじゃないか。
大恐慌だろう。細君はどうだ。秋水も土佐を出たとか、東京へ着いたとかいう話だが、ど....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
かがでしょう。まるで逆に照りつけているようね。うちの井戸水はまだかれませんけれど
大恐慌よ、あちこち。もし今年雨がよく降らなければ、と皆愁い顔です、苗代は枯れませ....
「程よい人」より 著者:豊島与志雄
もこれもばか高いし、その上に滋養物をとらなければならないし、僕のような貧乏人には
大恐慌です。まあ僕が丈夫だからいいようなものの、然し、母と妹と三人暮しの、その母....
「保久呂天皇」より 著者:坂口安吾
中平がクマに用いるタマをこめた二連発銃をぶらさげて戸別訪問を開始したので、部落は
大恐慌となった。彼は家ごとに徹底的な家宅捜査を強要したのである。それを拒むことは....
「魔都」より 著者:久生十蘭
らん際に、皇帝が単身ひょっくり日本へやって来られたということは、林にとっては実に
大恐慌で、先月の廿四日に帝国ホテルのロビイで皇帝を発見して以来、皇帝の身の上にも....
「読書遍歴」より 著者:三木清
本の資本主義は著しい発展を遂げたが、私の大学を卒業した大正九年は、それが未曽有の
大恐慌に見舞われた年として記憶される年である。このような変化に応じて思想界にも種....
「キド効果」より 著者:海野十三
然に、キド現象の発見者木戸博士が失踪せられた。 『木戸博士の行方不明に世界学界は
大恐慌!』 『ドクター・キドは失踪後五日を経るも、何等消息発見されず!』 『木戸....
「あの世の入口」より 著者:知里真志保
る大怪鳥が住み、近くのコタン(部落)を襲っては人を捕って食うので、コタンの人々は
大恐慌を呈した。その頃、網走のモヨロのコタンには、ピンネモソミ(細身の男剣)と云....