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大悟
「大悟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大悟の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
クスピイアのハムレットですね。あのハムレットの性格などは……」
保吉はたちまち
大悟《たいご》した。天下に批評家の充満しているのは必ずしも偶然ではなかったのであ....
「死生」より 著者:幸徳秋水
全国の測量地図を完成した、趙州和尚は、六十歳から參禅修業を始め、二十年を経て漸く
大悟徹底し、爾後四十年間、衆生を化度した、釈尊も八十歳までの長い間在世されたれば....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
尚が馬祖大師に問うて如何なるか是れ仏、馬祖答えて即心即仏という、大梅が其の言下に
大悟したという、其の時に悟ったじゃ、此の世は実に仮のものじゃ、只|四縁の和合して....
「野狐」より 著者:田中英光
ッテ因果ニ落チルト、マタナキヤ。 師イウ。因果ヲクラマサズ。老人、言下ニオイテ
大悟シ、作礼シテイウ、ソレガシ已ニ野狐ノ身ヲ脱ス。山後ニ在住セン。敢エテ和尚ニ告....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
て病気を治療しないというわけには行かないので、一見金のかからない類似医学やもっと
大悟徹底すれば治療宗教をその代用物として採用する。もし不治の病、即ち治療費が嵩む....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
え、孝助は案内に連られ奥へ通りますると、良石和尚は年五十五歳、道心堅固の智識にて
大悟徹底致し、寂寞と坐蒲団の上に坐っておりまするが、道力自然に表に現われ、孝助は....
「死刑の前」より 著者:幸徳秋水
量地図を完成した。趙州和尚は、六十歳から参禅・修業をはじめ、二十年をへてようやく
大悟・徹底し、以後四十年間、衆生を化度した。釈尊も、八十歳までのながいあいだ在世....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
意志の完成に到達するという精神的な幸福はそれほど偉大なものではない、ということを
大悟したのだ。それは、意志の完成に到達した時には、自分以外の数億の神の子が、ただ....
「電車と風呂」より 著者:寺田寅彦
かいう芝居で鋳掛屋の松という男が、両国橋の上から河上を流れる絃歌の声を聞いて翻然
大悟しその場から盗賊に転業したという話があるくらいだから、昔から似よった考えはあ....
「決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
安泰をもたらす力であるや否や、余の頭はいささか混乱した。 バイを食して
大悟す タイル張りの浴室に海水を洗い落して、余が二階へ戻ると、放善坊が性こりも....
「ヨーロッパ的性格 ニッポン的性格」より 著者:坂口安吾
坐禅などをいたしまして、観念だけの上で安心をはかろうといたすのであります。死生の
大悟などと云いまして、われわれが見ますと、禅の高僧などといいますと、如何にも悟り....
「ねじくり博士」より 著者:幸田露伴
当世の大博士にねじくり先生というがあり。中々の豪傑、古今東西の書を読みつくして
大悟したる大哲学者と皆人恐れ入りて閉口せり。一日某新聞社員と名刺に肩書のある男尋....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
の米を食として幻覚の魑魅魍魎と闘ったり、心理的に幾つも超越の心階を踏み経たことは
大悟小悟その数を知らずと後に自身の述懐に就て言っているくらいである。尋ぬべき名師....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
を示しますので、これに帰依する信者も多分にございます。この比丘尼は坐禅をいたして
大悟徹底し、事を未然に悟る妙智力を備えて居りまする。智識に成りますると山で坐禅を....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ら解き放たれることだとの意)と言われた言葉を聞いて、さとられたのを、たった一度の
大悟と言って、よく例に引いて来ます。 さとりは度々あるものとする側の主張は、元....