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大悟徹底
「大悟徹底〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大悟徹底の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死生」より 著者:幸徳秋水
全国の測量地図を完成した、趙州和尚は、六十歳から參禅修業を始め、二十年を経て漸く
大悟徹底し、爾後四十年間、衆生を化度した、釈尊も八十歳までの長い間在世されたれば....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
て病気を治療しないというわけには行かないので、一見金のかからない類似医学やもっと
大悟徹底すれば治療宗教をその代用物として採用する。もし不治の病、即ち治療費が嵩む....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
》だったのである。死に対する覚悟に就いてだけは、この未熟で気障《きざ》な青年も、
大悟徹底した高僧と似通ったものを有《も》っていた。平生、彼は自分の墓碑銘とすべき....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
え、孝助は案内に連られ奥へ通りますると、良石和尚は年五十五歳、道心堅固の智識にて
大悟徹底致し、寂寞と坐蒲団の上に坐っておりまするが、道力自然に表に現われ、孝助は....
「魔像」より 著者:林不忘
。生命が要らないだけに、酒と女は大いに要る。じっさい、この二つ以外何ものもない、
大悟徹底《たいごてってい》したあぶれ者が揃っていたものだ。 この源助町の道場、....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
を示しますので、これに帰依する信者も多分にございます。この比丘尼は坐禅をいたして
大悟徹底し、事を未然に悟る妙智力を備えて居りまする。智識に成りますると山で坐禅を....