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「大慌て〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大慌ての前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
巡査辞職」より 著者:夢野久作
とづか》区長が、長い頬髯《ほおひげ》を生した村医の神林先生や二三人の農夫と一緒に大慌てに慌てて走り上って来たが、物々しい一行の姿にスッカリ魘《おび》えてしまった....
軍用鼠」より 著者:海野十三
てきた。一匹、二匹、……八匹。みんなで八匹、いずれも小さい仔鼠だった。その仔鼠は大慌てに慌てて、ワイトマンの仕掛けた皮袋のなかに飛びこんでしまった。 これでレ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
盛がいると、ついその翌朝寝過ごして、殿様はとうにお立ちになってしまったと聞いて、大慌てに慌てて、あとを追いかけるけれども、三日も追いつけぬことのあるのは珍しくな....
モンアサクサ」より 著者:坂口安吾
たり、可愛いゝ踊子さんが役を頼みにきたり、そこで私は大喜びで、 「ちょッと/\」大慌てに、あなたは帰っちゃいけません、先ず、飲みましょう、とオシャクをして貰う。....
決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
ライ。こちらがキスのフライ。そして、こちらが――オイ、オイ。女中!」 放善坊は大慌てに女中をよんだ。そして、叱りつけた。 「キサマのウチは客人にタニシを食わせ....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
呼ぶ、団長へ単独行動についての諒解を求める、やれ、シャツ、やれ靴下という騒ぎで、大慌てに慌てて停車場へ駆けつけ、それから、汽車へ乗ると初めて、みんなが顔を見合せ....