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大慾
「大慾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大慾の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
は上方《かみがた》の人でござりますが、此の人は長屋中でも狡猾者《こうかつもの》の
大慾張《だいよくばり》と云うくらいの人、此の上方者が家主《いえぬし》の処へ参りま....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
人心《ひとごゝろ》で、其の中にも亦《また》強慾《ごうよく》と云うのがございます。
大慾は無慾に似たりと云って余り慾張り過ぎまして身を果《はた》す様なる事が間々《ま....
「花吹雪」より 著者:太宰治
いや、それでは何がいいのだと問われて、空のお月様を指差す子供と相通うところあり。
大慾は無慾にさも似たり。 五、我、ことごとに後悔す。天魔に魅いられたる者の如し....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
崎一といわれていた、清左衛門を魔道に引き入れ、密貿易を犯させて、彼等自身が各々の
大慾望を遂げてしまうと、長崎奉行役替りの時期が来て、その罪行が暴露《ばくろ》する....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
が儲かるようと、それさに肩摩|轂撃、押すなおすなの雑沓を現ずるのだが、何がさて、
大慾は無慾に近く、とりにゆくのはとられにゆくので、鷲神社には初穂をとられ、熊手屋....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、さして苦にもならねえのさ。幸いここに一両ある、これをくずすのは惜しいけれども、
大慾は無慾に似たりというのはつまりここだ、これを張り込んで景気よく、相生町まで駕....
「魔像」より 著者:林不忘
法であった。 こうして、日常すでにいのちを無視している連中だ。この、諸慾中の最
大慾だけは、サラリ西の海へ流しても、他の慾は、別である。生命が要らないだけに、酒....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
であります。
肉慾を満たすのが必要であるというその説明はどうかといえば、
大慾は大|菩提性なりといって、人間の中一番大なる慾は女色を求むる事である。この女....