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大我
「大我〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大我の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自分だけの世界」より 著者:辻潤
の説く「自我」をフィヒテ等の所謂「超絶的自我」或は又仏教徒などのよく口癖にする「
大我」というようなものから、ハッキリ区別して、各個人の内に時々刻々動いている「血....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
っても、僕たちの胸には、ぐんと来るのに、いつもいつも同じ、権利と義務の定義やら、
大我と小我の区別やら、わかり切った事をくどくどと繰り返してばかりいる。きょうの修....
「李陵」より 著者:中島敦
ならぬ。昔の多少は大人《おとな》げなく見えた蘇武の痩我慢《やせがまん》が、かかる
大我慢にまで成長しているのを見て李陵は驚嘆した。しかもこの男は自分の行ないが漢に....
「大自然を讃う」より 著者:豊島与志雄
に過ぎない。心を静めて観ずれば、自己の微小はやがて自己の偉大となる。小我を去って
大我に還るとは、この間の消息である。たとい吾々の生が落ち散る一枚の木の葉に等しか....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
守るようになる。田山花袋は、実際に行動する自我を小我と名づけ、それを見守る自我を
大我と名づけて、小我を没して
大我に就くべきを説いた。たとえ自分自身のことを書こう....
「民芸とは何か」より 著者:柳宗悦
る道に出ることこそ最大の歓喜でなければならないはずです。万般の目途は自我を越えた
大我へと進んでゆきます。その
大我にこそ統一せられた人類の影像が見えるのです。優れ....