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大手門
「大手門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大手門の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ふけじゃ、ご門もあいちゃいませんぜ」 「天下の一大事|出来《しゅったい》といや、
大手門だってあけてくれらあ」 「なるほどね、天下の一大事といや、大久保の彦左衛門....
「岩石の間」より 著者:島崎藤村
の窪《くぼ》い道を歩いて行った。並んだ石垣と桑畠との見える小高い耕地の上の方には
大手門の残ったのが裏側から望まれた。先生はその高い瓦屋根を高瀬に指して見せた。初....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
たのである。塁の焼ける火が長篠の城壁に光を投げたが、夜襲成功と見て、城将貞昌は、
大手門を一文字に開いて之を迎えた。奥平美作守|貞能一番乗であったが、陣中に貞勝、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
問屋の一人として、または木曾谷三十三か村の庄屋の一人として、何度福島の地を踏み、
大手門をくぐり、大手橋を渡り、その役所へ出頭したかしれない。しかし、それは普通の....
「あひると猿」より 著者:寺田寅彦
ん咲き乱れているのを発見した。 星野滞在中に一日|小諸城趾を見物に行った。城の
大手門を見込んでちょっとした坂を下って行くのであるが、こうした地形に拠った城は存....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
これぞまだ昔の豊臣太閤が、はじめて筑前守に封ぜられた当時に建設したここ長浜の城の
大手門でありました。その証拠には、今でも門扉の金具の裏に、「天正十六年戊子八月十....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
かなと、歯がみをしたが、やはり同じように、御用の手先をスリ抜けて、真直ぐに走ると
大手門の前へ出る。ますますいけない。引返そうとすればさいぜんのが追いかけて来る。....
「城」より 著者:和辻哲郎
咀嚼においても、また自国文化の自覚においても。 (注)浜田耕作氏によると、大阪城
大手門入り口の大石の一は横三十五尺七寸高さ十七尺五寸に達し、その他これに伯仲する....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
」 城太郎の答えに無理はない。 「なるほど」 庄田喜左衛門は、彼を連れて来た
大手門の番士に、 「なんだ、この小僧は」 「あなた様にお目にかかりたいと申すので....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
橋をこえて、丸の内へ入ってゆく。 はてな? この橋から向うは、江戸城の外濠、
大手門、桔梗門、日暮門、それを取り巻く家屋敷というものも、およそは皆大名の邸宅で....