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「大挙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大挙の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
もう一つ、たとえ現在蟠居する彼等を殲滅し得たとするも、彼等の後続部隊が後になって大挙襲来するのではなかろうか。この可能性は十分にあるものと思われる。そのときに至....
俊寛」より 著者:菊池寛
めに、従順な愛すべき妻となった。むろん、土人たちは彼らの少女を拉したのを知ると、大挙して俊寛の小屋を襲って来た。二十人を越す大勢に対して、すこしも怯むところなく....
恐しき通夜」より 著者:海野十三
移ることに決定した。多分、その日の夜に入ると、北上してきた赤軍は、勢いに乗じて、大挙土佐湾の夜襲戦を展開することだろうと、想像された。その時刻までに、わが青軍の....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
いと思われていたのであるが、いま斯うして、北海道と、青森県の、ほぼ中間を覘って、大挙襲来しているのを知っては、流石に、戦慄を感じないわけに行かなかった。 (あの....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
機はたいがい茨城千葉の方にいて、京浜地区まで来るのは少ないが、午後一時半B29の大挙来襲の徴ありと警告が出た。やがて間もなく来襲す。雪中を皆も防空壕に入る。盲爆....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
撃の少しも衰えない為、乃木はまた退却を決心した。命を下そうとして居る際に、薩軍は大挙して押し寄せた。日暮れである上に雨と硝烟の間敵味方もさだかでないままに相乱れ....
応仁の乱」より 著者:菊池寛
て来た戦線は、漸く活況を帯びて来たのである。 応仁元年九月一日、西軍五万余人は大挙して三宝院を襲い、是に火を放って、京極勢の固めて居る浄花院に殺到して行った。....
海底都市」より 著者:海野十三
ロ族の群衆は、今僕の身体を八《や》つ裂《さ》きにしようと思っている。それに続いて大挙《たいきょ》、海底都市に侵入しようとしている。そしてトロ族の惨虐性《ざんぎゃ....
火星探険」より 著者:海野十三
どうして生命の安全をはかったらいいのかと、途方にくれていたのです。すると君たちが大挙してやって来ました。あのおびただしい人数、あのはげしい勢い。あれで宇宙艇の中....
怪塔王」より 著者:海野十三
のために、急にかわりました。ここぞとばかりに、小浜兵曹長は、 「本隊では、いまに大挙して、ここへ攻めて来るといっていたぞ」 4 「なに? ここへ大挙し....
大空魔艦」より 著者:海野十三
佐たちは困っていた。 そこへ突然、探険隊の消息を心配して日本から有力な飛行隊が大挙して飛んできたので、大月大佐以下は生命をすくわれた上、この大きな土産空魔艦を....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
島ノ根拠地ヲ進発、真東ニ向ッテ航行中ナリ。×艦隊ハ既ニハワイパール軍港ヲ出デテ、大挙西太平洋ニ向イタリ。太平洋大海戦ハ遂ニ開カレントシ、皇国ノ興廃ト東洋ノ平和ハ....
こま犬」より 著者:岡本綺堂
。それから兄はまたこんなことを言った。 「きょうは天気になったので、村の青年団は大挙して探険に繰出すそうだ。おまえも一緒に出かけちゃあどうだ。」 「いや、もう行....
秋の筑波山」より 著者:大町桂月
宝城主の下妻政泰、駒城主の中御門実寛だけが南朝に属せしが、興国四年十一月、高師冬大挙して来り攻むるに及び、大宝城陥りて政泰討死し、関城も陥りて宗祐父子討死し、親....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
くると警察に検挙され、阿仁合警察署に留置された。ところが今度は鉱夫たちが警察署に大挙押しかけてきて、警察が私たちの生命を保障できないなら自分たちがあずかると私た....