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「大捷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大捷の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
号外」より 著者:国木田独歩
おいてたおれたる敵の馬匹九十五頭、ほかに生馬六頭を得たり―― 「どうです、鴨緑江大捷の前触れだ、うれしかったねえ、あの時分は。胸がどきどきしたものだ」と、さらに....
近時政論考」より 著者:陸羯南
ろとなれり。かくのごとく積極論派は外政上において失敗したりといえども、内政上には大捷を博し、王政再興論はついに全国の輿論となるに至れり。別言すれば外政上に大捷を....
十二支考」より 著者:南方熊楠
する経説を融通して、ついに毘沙門の後胤と称する国王も出で来れば、鼠の助力で匈奴に大捷《たいしょう》した話も出で来たと見える。而してわが邦に行わるる大黒と鼠を合せ....
三国志」より 著者:吉川英治
激戦は、かくて引き別れとなった。世に伝えて、これを虎牢関の三戦という。 味方の大捷に、曹操をはじめ、十八ヵ国の諸侯は本陣に雲集して、よろこびを動揺めかせていた....
三国志」より 著者:吉川英治
をしているのを見て、 「――何をしているんです! 今こそ追撃する機会です。きっと大捷を博しましょう」 と、励ました。 二の足ふんだが、賈※があまり自信をもっ....
三国志」より 著者:吉川英治
を呈した。 「いまぞ追いくずせ」 袁紹は、勝った。まさにこの日の戦は、河北軍の大捷であり、それにひきかえ、曹操の軍は、官渡の流れを渡って、悲壮なる退陣をするう....
三国志」より 著者:吉川英治
まず、全滅に近い」 「幸先よしだ。兵糧その他、戦利品も莫大な数にのぼろう。かかる大捷を博したのも、日頃の鍛錬があればこそ――やはり平常が大事だな」 「それもある....
三国志」より 著者:吉川英治
ことばの上だけのものさ。人情の余韻を残すというものだ。すでに赤壁においてすらあの大捷を博した我軍のまえに、南郡の城のごときは鎧袖一|触、あんなものを取るのは手を....
三国志」より 著者:吉川英治
懲らしめん」 戦線数里にわたる大野戦はここに展開された。午の刻過ぎるまで、魏の大捷をもって終始した。蜀の兵は、馬ものの具を捨てわれがちに潰走しだした。 「追う....
三国志」より 著者:吉川英治
っ暗になっても、まだ張苞は帰らない。関興も帰ってこない。 「きょうの戦は、味方の大捷」 と、続々引き揚げてくる将士の声をきいても、帝玄徳はさらに歓ばない容子で....
三国志」より 著者:吉川英治
、敗れを忘れて、より強く結束した蜀国家には、なお赫々たる生命があった。 街亭の大捷は、魏の強大をいよいよ誇らしめた。魏の国内では、その頃|戦捷気分に拍車をかけ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
光にうずめて、かがり火やら松明やら、まるで天魔鬼神の乱舞なのだ。 けれど、この大捷の沸騰も、あくる日は、もう山上に冷めていた。怪しげな※き声がたちまち拡まって....
私本太平記」より 著者:吉川英治
あるので、その御名代のごとく仕えてきた。そしていまもつぶさに、その床几へむかって大捷の報告をすました後、 「なにもかも、これは天佑と申すべきでしょう。勝ってもま....
私本太平記」より 著者:吉川英治
かし、それはただ単なるお泊りだけのものではない。 新田義貞からの早打ち――鎌倉大捷の上奏文――をたずさえた急使、長井六郎、大和田小四郎のふたりは、福原(神戸)....
黒田如水」より 著者:吉川英治
いだ不敗の鉄軍と誇っていた甲山の武田をして、一転、第二流国へ蹴落してしまった程な大捷を博して凱旋したばかりの領主をいただいている職人町であった。景気のよいのはも....