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大敗
「大敗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大敗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
が、茫々《ぼうぼう》たる大虚に浮んだ他の地球上のナポレオンは同じマレンゴオの戦に
大敗を蒙《こうむ》っているかも知れない。……
これは六十七歳のブランキの夢みた....
「麻雀殺人事件」より 著者:海野十三
かったことといい、犯罪を目の前にみていて気がつかなかったことと云い、徹頭徹尾私の
大敗北ですよ」....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
恥じないであろうか。君はみずから悔い改めて早々に立ち去るべきである。小勇を恃んで
大敗の辱を蒙るなかれ。―― このいかめしい抗議文をうけ取って、盧はまだ何とも答....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
論、敵の陣中までもひゞき渡る。明の三十万騎は先ずこれに胆をひしがれて、この戦いに
大敗北をするという一条。それを上手な先生がよんだらば定めて面白いのでしょうが、な....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
元亀三年十二月二十二日、三方ヶ原の戦に於て、信玄は浜松の徳川家康を
大敗させ、殆ど家康を獲んとした。夏目次郎左衛門等の忠死なくんば、家康危かった。 ....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
秀強大な艦隊が朝鮮海峡に制海権を握るならば、遠征の日本軍は後方との連絡を絶たれ、
大敗したかも知れない。バルチック艦隊を日本海に撃滅して置かなかったなら、満洲に於....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
の輿論となるに至れり。別言すれば外政上に大捷を得たる消極論派も内政についてはまた
大敗を取りたりというべし。維新の際に至り、わが国の政論は政体とともに一変し、ほと....
「海底都市」より 著者:海野十三
の弱味につけこんで海底都市のヤマ族に攻めこまれたら、どうしたって自分たちトロ族の
大敗であろうし、悪くすると一族はほとんど全滅することは明らかであった。 そこへ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
直ちに金星へ通信し、金星大軍は、時を移さず、わが本土内に攻め入り、ひいては地球の
大敗北を誘致するに到りたるものと想像し得らるるなり。黒馬博士の殊勲に対し、余鬼塚....
「怪塔王」より 著者:海野十三
「そちらの戦闘の様子はどんな風でありますか」 これにたいして、塩田大尉は、敵の
大敗北であることを報告したうえ、まだあと一台の敵ロケットがしきりに抵抗しているこ....
「秋の筑波山」より 著者:大町桂月
助けて、旭日の勢ある北条氏に抗したり。安房の里見義弘と結びたるも、鴻の台の一戦に
大敗したり。越後の上杉謙信を頼みたるも、謙信は関東に全力を注ぐ能はざりき。失敗又....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
蝦夷と戦った際の如き、大軍を以て北上川を渡り、僅か八百ばかりの蝦夷の襲撃を受けて
大敗し、戦死者二十五人、矢に中って負傷したもの二百四十五人に対して、溺死者千三十....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
きた。私はこの敗戦の責任を問われ、続く大会では鈴木現社会党委員長と書記長を争って
大敗を喫し、組織局長に格下げになった。組織局長は一年で辞め、鈴木委員長実現ととも....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
なども無論知っていそうにもなければ、ロマノフ家の稜威を一朝にして衰えさした、かの
大敗北の噂話でもあるいは聞いたこともなかったであろう。だからこそ遼陽占領日軍奮闘....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
れに迫り、六月十八日コリン附近でダウンの陣地を攻撃した。しかしながら大王軍は遂に
大敗し、止むなくプラーグの攻囲を解き、一部をもってシュレージエン方向に主力はザク....