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大明神
「大明神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大明神の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
》の眦《まなじり》を垂れさせ給えと唱《とな》えたから、その跡《あと》へ並びに西風
大明神《にしかぜだいみょうじん》、黒潮権現《くろしおごんげん》も守らせ給え、謹上....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
一礼を施せば、待ち構えたりし見物は声々に喚《わめ》きぬ。 「いよう、待ってました
大明神《だいみょうじん》様!」 「あでやかあでやか」 「ようよう金沢|暴《あら》....
「競馬」より 著者:織田作之助
こしまき》を持って行き、特等の祈祷《きとう》をしてもらった足で、南無《なむ》石切
大明神様、なにとぞご利益をもって哀《あわ》れなる二十六歳の女の子宮癌を救いたまえ....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
幣《ぬさ》をささげて、南に男山《おとこやま》の正《しょう》八幡大菩薩、北には加茂
大明神、天満天神、西東には稲荷、祇園、松尾、大原野の神々を勧請《かんじょう》し奉....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
役後は、大将旗として牙営に翻していた。その外、諏訪明神を信仰し、「諏訪|南宮上下
大明神」と一行に大書した旗も用いていた。 上杉謙信は、元、長尾氏で平氏である。....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
しくて告げに来たのだ」と云いもあえず消えてなくなった。 其他に、駿州の鎮守総社
大明神に神使として目されていた白狐が居たのが、義元出発の日、胸がさけて死んで居た....
「大阪発見」より 著者:織田作之助
である。迷信の温床である。たとえば観世音がある。歓喜天がある。弁財天がある。稲荷
大明神がある。弘法大師もあれば、不動明王もある。なんでも来いである。ここへ来れば....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
横っちょに駆出したのが若様なんです。え、滝先生、滝公、滝坊、へん滝豪傑、こっちの
大明神なんで。」とぐっと乗り、拳を握って力を入れると、島野は横を向いて、 「ふむ....
「小坂部伝説」より 著者:岡本綺堂
磨鑑には小刑部明神は女神にあらずと云っている。播磨名所巡覧図会には「正一位小刑部
大明神は姫路城内の本丸に鎮座、祭神二座、深秘の神とす。」とある。それらの考証は藤....
「瓜の涙」より 著者:泉鏡花
次第|高に、何ヶ寺も皆日蓮宗の寺が続いて、天満宮、清正公、弁財天、鬼子母神、七面
大明神、妙見宮、寺々に祭った神仏を、日課のごとく巡礼した。 「……御飯が食べられ....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
お辻さんが帰って参りましたら、それは杉が心得ますから、ねえ、お若さん。」 お杉
大明神様と震えつく相談と思の外、お若は空吹く風のよう、耳にもかけない風情で、恍惚....
「妖怪学」より 著者:井上円了
に周囲のものとともに躍り上がるに至るという。 青山、葉山、羽黒の権現ならびに豊川
大明神、あとさきは言わずに中はくぼんだお釜の神様 案ずるに、この語もとより妖怪....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
事実に合するに驚けり。まずその次第を申せば、はじめに、『あなたは狐か、狸か、春日
大明神か』とたずねたれば、足にて『春日
大明神』と答えたり。つぎに、『酒を御好みか....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ない。あの人は家の人に対しては無限の権力を持って居ますから」という。日本でいう嚊
大明神の家庭であったらしく見える。
その翌六月十四日午前三時雨を冒して二里余り....
「四谷怪談異説」より 著者:岡本綺堂
くに同棲することになった。 主人のなさけも勿論であるが、これも日ごろ信ずる稲荷
大明神の霊験であるというので、お岩は自分の屋敷内にも彼の稲荷を勧請して朝夕に参拝....