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大時化
「大時化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大時化の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鰊漁場」より 著者:島木健作
た。 時化だ。 ここの海岸は西に面しているので、西から吹きつける疾風の時には
大時化になることはわかっていた。漁夫たちはしかしすぐに引きあげるわけにはいかなか....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
……。』との難有いお言葉が伝わってまいりました。 果して、さしものに猛り狂った
大時化が、間もなく収まり、三浦の土地はさしたる損害もなくして済んだのでしたが、三....
「海豹島」より 著者:久生十蘭
炉の傍に机をすえて報告書を書き出したが、船のことばかり気にかかって捗らない。この
大時化では予定した日に島を離れることなどは望めない。氷と岩のほか、なにひとつ見る....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
《け》だしてから、探るような恰好で蹄《ひずめ》を地面におろす。そのたびに、身体が
大時化に遭った船のようにガクン、ガクンと左右に揺れる。後ろから眺めると、ちょうど....