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「大曲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大曲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
正直に両国橋を渡って、神田川に沿って飯田橋に出て、更に江戸川の堤《どて》に沿うて大曲《おおまがり》から江戸川橋にさしかかったのは、もう五ツ(午後八時)を過ぎてい....
河明り」より 著者:岡本かの子
のの、その実はいかに東京の土と水に染みているかを学問的に解明された。 「明日は、大曲の花屋の前の辺にいます。いらっしゃい」 その若い学者は科学の中でも、過去へ....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
るような、印象の強い輪廓を作って、幾筋となく繋がっては、環を作る。やがて柔らかな大曲りをして消える。痕を残さない、濃さと淡さの碧が、谷から舞い上る霧のほむらに、....
病室の花」より 著者:寺田寅彦
生が病気重態という報知を受けて見舞いに行った時の事を思い出した。あの時に江戸川の大曲の花屋へ寄って求めたのがやはりベコニアであった。紙で包んだ花鉢をだいじにぶら....
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
じにもいくらかの違いがあると考えれば考えられなくもないのである。それでもピアノの大曲となればやはりコンツェルトのように管弦が添うのが常である。合奏として見た連句....
映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
た前夜にグスタフ・マーラーの第五交響楽を聞いた。あまりにも複雑な機巧に満ちたこの大曲に盛りつぶされ疲らされたすぐあとであったので、この単純なしかし新鮮なフィルム....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
すから先へ帰して下さいましといえば、屹度先へ帰して下さるに違いはありませんから、大曲りあたりで待伏せて彼奴をぽか/\お擲りなさい」 大声を出して、 國「誠にお....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
かった。 五日目は、徹夜で、大天幕張り、次の日から、見ちがえるような新興ミマツ大曲馬団超満員御礼大興行と、長たらしい名前の旗を出し、「お礼のため、特に料金は二....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
しいが、既にかくの如く円熟して居る。 ○ ささなみの志賀の大曲よどむとも昔の人に亦も逢はめやも 〔巻一・三一〕 柿本人麿 右と同時に人麿....
雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
るので不思議な気がするのであった。 始めに管絃の演奏があった。「春鶯囀」という大曲の一部だという「入破」、次が「胡飲酒」、三番目が朗詠の一つだという「新豊」、....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
のである。 五忘の奴にたのまれた約束なんぞというチャチな問題ではなかった。敵を大曲者と知り、見破られたと知る故に、敢て五忘の註文通り縁の下から通じる道を立派に....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
すなわち、倫理観を述べ、人生観をあらわし、社会組織を批判して、おのれの理想をこの大曲中に示したのであるから……。 まさに作者も、ワグナーに、模倣追随をあえてし....
米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
明年度より秋田図書館においては巡回文庫を開始し、大館(既設)及び能代、大曲、横手(未設)の四郡立図書館に各弐百円を県税より補助せらるることとなりたれば....
曲馬団の「トッテンカン」」より 著者:下村千秋
旗をかついだ人たちが大ぜい、ぞろぞろとつづいて来ます。その旗にはそれぞれ「東洋一大曲馬団」「東洋一移動大動物園」「世界的大魔術」「世界的猛獣使」などという字が白....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
通っていたが、その頃まだ今の早稲田線の電車が飯田橋までしか通じておらず、間もなく大曲まで延びたが、私は乗換えや何かの都合で、毎日外濠線の電車を神楽坂下で乗り降り....