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大曲り
「大曲り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大曲りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空を飛ぶパラソル」より 著者:夢野久作
椎潟を横断して、多々羅川の鉄橋を越えて、前の事件の背景になった、地蔵松原の入口で
大曲りをすると、一直線に筥崎駅まで、ステキに気持ちのいいスピードをかけるのであっ....
「人間レコード」より 著者:夢野久作
ハハ」 山陽線の厚狭を出たばかりの特急列車、富士号がフル・スピードをかけて南に
大曲りをしている。今まで列車の尻ベタに吸い付いていた真赤な三日月をヤット地平線上....
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
るような、印象の強い輪廓を作って、幾筋となく繋がっては、環を作る。やがて柔らかな
大曲りをして消える。痕を残さない、濃さと淡さの碧が、谷から舞い上る霧のほむらに、....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
すから先へ帰して下さいましといえば、屹度先へ帰して下さるに違いはありませんから、
大曲りあたりで待伏せて彼奴をぽか/\お擲りなさい」 大声を出して、 國「誠にお....
「日記」より 著者:宮本百合子
から小此木先生の所へ行く。 三丁目で花を買って行く積りだったが切らなかったので
大曲りまで行って六十銭で花束を作らせて行く。六時すぎまで種々な御話しをして帰る。....
「木曽御嶽の両面」より 著者:吉江喬松
る。もう梓の上流だ、道はその谷の上をめぐりめぐりて下る、上高地への分岐点も過ぎて
大曲りに谿を一回りすると、青い草山の向うに白骨温泉の家屋が目に這入って来た。....