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大木戸
「大木戸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大木戸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
を見物する。しかし、江戸市中にむやみにはいることを許されませんでしたから、高輪の
大木戸を境にして、品川、鮫洲、大森のあたりを遊び歩いていました。品川の貸座敷など....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
商売でも、降ると出這入りが不便でいけねえ」と、半七はうっとうしそうに云った。 「
大木戸の方はどうなりました」 「どうも眼鼻が付かねえで困っている。そこで、どうだ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
「さっき出たのなら逢いそうなものだが……」と、外では考えているらしかった。 「
大木戸で待ちあわせる約束でしょう」と、お国は云った。 「それが逢わねえ。不思議だ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
れねえ。まあ、通してみろ」 亀吉に案内されて遠慮勝ちにはいって来たのは、四谷の
大木戸ぎわの油屋で、これも旧家として知られている丸多という店の番頭である。番頭と....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
磐津の女師匠文字春が堀の内の御祖師様へ参詣に行って、くたびれ足を引き摺って四谷の
大木戸まで帰りついたのは、弘化四年六月なかばの夕方であった。赤坂から堀の内へ通う....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
うして、これから何処へ行くんだ。宿かえ」と、かれは再び小声で訊いた。 「なんだか
大木戸まで送るんだそうです」 そう云っているうちに、一方の若い者の支度は出来て....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ことだ」 家主に注意されて、喜右衛門はすぐにその次第を訴え出た。 二
大木戸の出来事ではあるが、神田の半七がその探索をうけたまわって、子分の松吉を連れ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
云い付かったのはわたくしで、善八という子分をつれて、すぐに新屋敷へ出かけました。
大木戸|外の事件ですけれど、事柄がすこし変っているので、特に町方から選み出された....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
三人はその日の午過ぎに江戸へ帰り着いた。新宿で遅い午飯を食って一と休みして、
大木戸を越して四谷通りへさしかかると、塩|町の中ほどで幸次郎は急に半七の袖をひい....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
したのか、それは判りません。併しお仙の話によると、それより五六日ほど前に、お仙が
大木戸の親類まで行ったとき、途中でお近さんに逢ったそうです。お近さんはひどく懐し....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
あとで聞くと、東京でも袷一枚ではふるえるほどだったと言う。 汽車中、伊達の
大木戸あたりは、真夜中のどしゃ降で、この様子では、思立った光堂の見物がどうなるだ....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
て、その実方角が分りません。一体、右側か左側か。」と、とろりとして星を仰ぐ。 「
大木戸から向って左側でございます、へい。」 「さては電車路を突切ったな。そのまま....
「経帷子の秘密」より 著者:岡本綺堂
く意外に思ったくらいであった。しかもその媒妁に立ったのは、お峰の伯父にあたる四谷
大木戸前の万屋という酒屋の亭主で、世間にあり触れた不誠意の媒妁口ではないと思われ....
「蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
なりません。よい辰のところへ勝負に来る仲間はなんでも十人ほどありまして、その中で
大木戸に住んでいる相模屋という煙草屋の亭主の持っている虫はたいそう強いので、叔父....
「迷信解」より 著者:井上円了
あるいは売卜にたずね、あるいは御鬮を引きなどして探索するうちに、ある人より、四谷
大木戸の先なる寺の墓所に死人ありと告ぐるゆえ、家族の者すぐさま四谷に行きしところ....