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大本
「大本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大本の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
ょうも、――きょうは生憎《あいにく》あの時のように誰もその才能を発揮しない。が、
大本教《おおもときょう》の神主《かんぬし》が一人、彼自身の子供らしい白《しら》っ....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
、砂の赤い小径《こみち》を歩きながら、ぼんやり追憶に耽っていた。羅馬《ロオマ》の
大本山《だいほんざん》、リスポアの港、羅面琴《ラベイカ》の音《ね》、巴旦杏《はた....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
るのです。誰でも少し物を考える力のある人ならすぐわかることだと思いますが、生産の
大本となる自然物、すなわち空気、水、土のごとき類のものは、人間全体で使用すべきも....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
火災の煙か知れないが、荻窪と中野の方にあがっていたが、まもなく薄れた。 ◯七時の
大本営発表「五十機来襲、十四機撃墜(内不確実五機)、損害を与えたるもの二十七機、....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
の黒い手袋の手を握った。 ゴールド大使! それは、この太青洋を距てて、東岸に
大本国を有するキンギン連邦政府の女大使、ゴールド女史であった。 ゴールド女史は....
「髪」より 著者:織田作之助
このような私を人は何と思っていたろうか。ある者は私をデカダンだと言い、ある者は
大本教を信じているらしいと言った。しかし私は何ものをも信じていなかった。ただ一つ....
「終戦前後」より 著者:織田作之助
が、稀代の予言狂乃至予言魔といえば、そうざらにいるわけではない。まず日本でいえば
大本教の出口王仁三郎などは、少数の予言狂、予言魔のうちの一人であろう。 まこと....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
しばしば衝突をきたしたのである。自分は明治十四年のはじめに、大学において「倫理の
大本」という題で、倫理に関する見解を発表いたし、ついでそれを一部の書として、『倫....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
た。女の写真屋を初めるというのも、一人の女に職業を与えるためというよりは、救世の
大本願を抱く大聖が辻説法の道場を建てると同じような重大な意味があった。 が、そ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
寺に異なることなし。非国教宗にては礼壇なし、ただ説教席あるのみ。 英国国教宗の
大本山はカンタベリーの地にあり、セント・オーガスチンと名づくる高僧、ローマ法王の....
「西航日録」より 著者:井上円了
ドンデリーは京都に当たるべし。余、ロンドンデリーに着するや、楼台高くそびえ、宛然
大本山のごときものを見、その堂内に入れば、こは寺院にあらずして税関なるに驚けり。....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
もって迎送せられたるを深謝せざるを得ず。 十三日、晴れ。午前旅装を整備し、午後
大本山事務所に至り、執事に面会し堂内を参観す。アルゼンチン国の宗教統計は、旧教一....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
菊子は新聞記者の言うのが面白いものだから、なお続けて聞いていた。 「まア新しい
大本教ですな。彼は加持祈祷の力で万有を動かすことを自信しているそうです。彼が祈る....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
れば、「無明」を憎む憎しみは、やはり生かさなければなりません。 性欲は人間の三
大本能(食欲、睡眠欲、性欲)の一つであります。そして他の二欲と違って、年齢により....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
かったという事は言えるわけである。 モルトケ時代は既に国軍は数軍に編制せられ、
大本営の統一指揮下にあった。シュリーフェンに依り国軍の大増加と殲滅戦略の大徹底を....