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大本営
「大本営〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大本営の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二月八日」より 著者:太宰治
年六月生れの女児)に乳をやっていると、どこかのラジオが、はっきり聞えて来た。 「
大本営陸海軍部発表。帝国陸海軍は今八日未明西太平洋において米英軍と戦闘状態に入れ....
「苦悩の年鑑」より 著者:太宰治
敵は米英という事になった。 × ジリ貧《ヒン》という言葉を、
大本営の将軍たちは、大まじめで教えていた。ユウモアのつもりでもないらしい。しかし....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
火災の煙か知れないが、荻窪と中野の方にあがっていたが、まもなく薄れた。 ◯七時の
大本営発表「五十機来襲、十四機撃墜(内不確実五機)、損害を与えたるもの二十七機、....
「十五年間」より 著者:太宰治
ほとんど比較を絶したものである。いっそ、こうとでも言おうかしら。それは、知識の「
大本営発表」である。それは、知識の「戦時日本の新聞」である。 戦時日本の新聞の....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
夕夫人|繁子を書斎に呼びて懇々浪子の事を託したる後、同十三日|大纛に扈従して広島
大本営におもむき、翌月さらに大山大将山路中将と前後して遼東に向かいぬ。 われら....
「惜別」より 著者:太宰治
明談に熱中して、そうしてこの唐辛子目つぶし弾の件は、医専の生徒二、三人の連名で、
大本営に投書したとかいう話も聞いたが、さらに血の気の多い学生は、発明の議論も手ぬ....
「決戦川中島 上杉謙信の巻」より 著者:坂口安吾
余はバイなり 悪逆無道の山蛸をただ八ツ裂きにせんのみ 川中島に立ち
大本営を望見す ひそかに戦備をととのえ、八月十四日に至って、春日山城を発す。 ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
真実を知りたがり、、その正当なものに、無心に拍手を送りたがっているだけのことだ。
大本営発表みたいな特殊な算術で、是が非でもカラクリの戦果をあげて、君が代をやろう....
「水鳥亭」より 著者:坂口安吾
三月十日の空襲に、亮作も野口も焼けだされた。しかし、命は助かった。 亮作は
大本営発表や、新聞などの景気のいい言いぐさを信用していたし、それまでの空襲の被害....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
の策動が露骨になり、四時ごろ阿南陸相をだしぬいて〈軍は全面戦争を決議せり〉という
大本営発表をしようとした。このほうは間一髪というあぶないところでおさえたが、〈バ....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
らか文学上の大事業を為し得可しというに在った。 旧暦の雛の節句前後居士は広島の
大本営に向って出発した。余はどういうものだかその新橋出発当時の光景を記憶して居ら....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
は沈めたろう。電報は来ているが、海軍省が伏せてるから号外を出せないんだ、」とさも
大本営か海軍省の幕僚でもあるような得意な顔をして、「昨夜はマンジリともしなかった....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
つもりで、政府がこんな悲劇の幕を開けたのではなかろう。しかし、サイパン失陥いらい
大本営発表の用語に、なにか臭い陰影を帯びていることが、敏感な学生にいつとはなく、....
「一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
の如き)や税制の強化は云うまでもなく、資源局と企画庁との合同による企画院の設立、
大本営設置の実現などの現象が、続々と現われた。
大本営案については、全国務大臣が幕....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
かったという事は言えるわけである。 モルトケ時代は既に国軍は数軍に編制せられ、
大本営の統一指揮下にあった。シュリーフェンに依り国軍の大増加と殲滅戦略の大徹底を....