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大本山
「大本山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大本山の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
、砂の赤い小径《こみち》を歩きながら、ぼんやり追憶に耽っていた。羅馬《ロオマ》の
大本山《だいほんざん》、リスポアの港、羅面琴《ラベイカ》の音《ね》、巴旦杏《はた....
「微笑」より 著者:横光利一
はどこの海面のも全滅している噂の拡がっているときだった。レイテ戦は総敗北、海軍の
大本山、戦艦大和も撃沈された風説が流れていた。 珍らしいパン附の食事を終ってか....
「旅愁」より 著者:横光利一
ラス、側壁やキリストの彫像など、大きく引き伸ばされた鮮明な姿で、一瞬カソリックの
大本山の実物が矢代の頭の中に氾濫した。
彼はベンチで混雑した気持ちを鎮めて順次....
「青玉の十字架」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
ないと言うように。しかしともかくも、伊太利の僧院に行ったにしても、またスペインの
大本山を訪れたにしても、これほど真実に坊さんらしい会話は聞かれそうにもなかった。....
「決闘」より 著者:神西清
伝道者だ。立派な経歴のある有名な著述家だ。やがて掌院になり、つづいて監督になる。
大本山で弥撤を司る。法冠に威儀を正し聖母像を胸に下げて、しずしずと説教壇にあらわ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ないから止します。その翌二十四日に私は二、三の人といよいよ出立してサッキャア派の
大本山に行く道を取り、またあの一行の商隊は公道を取ってプンツォリンを経てシカチェ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
寺に異なることなし。非国教宗にては礼壇なし、ただ説教席あるのみ。 英国国教宗の
大本山はカンタベリーの地にあり、セント・オーガスチンと名づくる高僧、ローマ法王の....
「西航日録」より 著者:井上円了
ドンデリーは京都に当たるべし。余、ロンドンデリーに着するや、楼台高くそびえ、宛然
大本山のごときものを見、その堂内に入れば、こは寺院にあらずして税関なるに驚けり。....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
もって迎送せられたるを深謝せざるを得ず。 十三日、晴れ。午前旅装を整備し、午後
大本山事務所に至り、執事に面会し堂内を参観す。アルゼンチン国の宗教統計は、旧教一....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
と呼んでもよいかと思います。それほど人々に嗜まれているのであります。昔|曹洞宗の
大本山|総持寺のあった能登の国と、この加賀の国とを合せ、今は石川県を成します。加....