大東[語句情報] » 大東

「大東〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大東の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
第五氷河期」より 著者:海野十三
、それほど事態を重大視してはいなかった。その証拠に、まったく雪に埋もれてしまった大東京の上を、スキーヤーたちが、これこそ天の恵みとばかりに、滑りまわったのだ。 ....
婦系図」より 著者:泉鏡花
たので、卯の花が咲くとともに、お蔦が心懸けたものであろう。 渠は昨夜、呉服町の大東館に宿って、今朝は夫人に迎えられて、草深さして来たのである。 仰いで、浅間....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
もつ東亞諸民族相携えて民族平等なる平和世界を建設せんと努力したるもの、支那事変や大東亞戰爭には全力をあげて反對したのである。 東亞連盟の主張は、經濟建設の面に....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
トコトと駈け出していった。そして何処かに、姿は見えなくなった。 丁度そのころ、大東京ははしかにでも罹ったように、あちらでも、こちらでも、騒然としていた。号外の....
赤外線男」より 著者:海野十三
ならないと考えられる。―― さてその日は四月六日で、月曜日だった。 ところは大東京で一番乗り降りの客の多いといわれる新宿駅の、品川方面ゆきの六番線プラットホ....
地中魔」より 著者:海野十三
さんは、三吉の頸を締めるような恰好をした。「しかし大事件を頼んでいったよ。芝浦の大東京倉庫の社長さんが来たんだ。昨日の夕刻、沖合から荷を積んでダルマ船が桟橋の方....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
空母を含む三十数隻の敵艦隊は硫黄島を攻撃中。 ◯敵はビラをまいた。(茨城地区に)大東亜戦争に於いて最初。 ◯放送は「明日も敵襲あるべし。敵機はふえるであろう」と....
地球要塞」より 著者:海野十三
なずきつつ、聞き入っていたが、 「まあ、その辺で、話の筋は分った。いずれにしろ、大東亜共栄圏を侵略しようという敵国の肚《はら》の中が、手にとるように分る。黒馬博....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
んだ。どうかと思うよ」 「そんなことないわ。先達て、浅草でやったじゃないの」 「大東京全部として、やったことはない。しかしいよいよ近々、やるそうだが、きわどいと....
空襲警報」より 著者:海野十三
かし車中の人たちは、上野駅ちかくになって、やっと眼を覚ました。 車窓から眺める大東京! 帝都の風景は、見たところ、どこも変っていなかった。焼夷弾や破甲弾、さ....
荒蕪地」より 著者:犬田卯
払下げる案をたて、帝都復興院総裁後藤新平はそれによってお得意の大風呂敷を拡げ、「大東京計画」なるものをでっち上げて、向う七ヵ年間に諸君の東京を世界的な文化都市に....
雪柳」より 著者:泉鏡花
、この殊勝な心掛を刎散らして、自動車が続けさまに、駆通る。 解った。いやしくも大東京市内においては、橋の上で煙草を喫む時世ではないのである、と云うのも、年を取....
明治懐顧」より 著者:上村松園
た。こうした写生旅行は月に一回あって苦しい思い出、楽しい回想は尽きません。 今大東亜戦下の国民はあらゆる困苦に耐えています。節電は街を暗くし、交通機関も無駄な....
『火星兵団』の作者の言葉」より 著者:海野十三
っていればよかったのが、ここへ来まして、わが国の生命を安全に保つには、どうしても大東亜を日本が自ら親しく護り、かつ導かねばならぬことになったのです。今までのよう....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
運命は僕を売文の徒にした。若し「泰ちゃん」も僕のようにペンを執っていたとすれば「大東京繁昌記」の読者はこの「本所両国」よりも或は数等美しい印象記を読んでいたかも....