大板[語句情報] »
大板
「大板〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大板の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
ンヴェイヤーが、映画のフイルムのように機械と機械の間を辷って行った。ブランク台で
大板のブリキをトロッコから移すたびに、その反射がキラッ、キラッと、天井と壁と機械....
「赤い貨車」より 著者:宮本百合子
愉快そうにアンナ・リヴォーヴナのあとから店々をのぞいて歩くのであった。 頭上の
大板へ葡萄《ぶどう》と林檎《りんご》を盛った男が、長靴を鳴らし人をかきわけてやっ....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
ている。 北緯五十五度の炎天へアスファルトの黒煙がムンムンのぼる。 普請場の
大板囲いに沿って、一段高い板張歩道が出来ている。赤旗は高く家々の燦く屋根の上にあ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ところですか、片切刃《かたきりば》で大切先《おおきっさき》、無反《むぞり》に近い
大板目《おおいため》で沸出来《にえでき》と来ていますね、誰が見ても、相州か、そう....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
霜ばしらを踏んでくる城下の若侍たちひきもきらず、およそ五十畳も敷けるかと思われる
大板の間が、見る見る人をもって埋まってゆく。
相馬《そうま》は、武骨をもって聞....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
より寛保延享寛延に至る頃奥村政信|及《および》その一派の画工は室内の遠景を描ける
大板《おおばん》の紅絵《べにえ》漆絵《うるしえ》を出《いだ》せり。即ち大名屋敷あ....