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大格子
「大格子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大格子の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ちゃがま》からは湯気がたってどこもピカピカ光っていた。すぐ前の別座になっている、
大格子の中が大番頭や、支配人や、一番番頭のいるところだった。頭の上の神棚にもお飾....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
華やかな辺りの景色に調子を合わせるように、藤吉はひとり打ち興じていた。黄色い灯が
大格子の縞を道路へ投げて人の出盛る宵過ぎは、宿場ながらにまた格別の風情を添えてい....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ると、突当りが大門でございますが、只今はまるで様子が違いましたが、其の頃は黒塗の
大格子の大門の欄間は箔置にて、安国山と筆太に彫りたる額が掛っておりまする、向って....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
へすがりつき、墓場のようなここの裏庭を見廻した。二棟の土蔵がある。一ツの土蔵口の
大格子から、かすかな灯影が――灯影と意識しなければ気づかれないほどの薄明りが――....