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「大椿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大椿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
ちょうど満五カ月めになって、世界の人々のあくびを一瞬にしてとまらせるような一大椿事が出現した。それはロケット「赤鬼号」が故障を起して宇宙に宙ぶらりんになって....
放送された遺言」より 著者:海野十三
、屋根を破ったのみか天井裏でラジオ研究中の同家長男天野祐吉(二四)を惨死せしめた大椿事」という二つのニュースが、肩をならべたように第五面を賑わしていた。 哀れ....
恐しき通夜」より 著者:海野十三
現わして、真赤な光線を、機翼に叩きつけるのだった。丁度、そのときだった。あの一|大椿事が突発したのは……。 ここまで云えば、君達も感付いたろうが、この椿事は、....
赤外線男」より 著者:海野十三
印とをとりちがえ、大事故を発生する虞がある。現に十年ほど前|英国で、列車大衝突の大椿事をひきおこしたことがあったが、そのときのぶっつけた方の運転士は、色盲だった....
怪星ガン」より 著者:海野十三
ものびていて、見ているだけで脳貧血が起こりそうである。 いったいどうしてこんな大椿事が起こったのであろうか。 第六号艇の艇長ゲーナー少佐は、原因不明だと無電....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
人間が発明するであろうところの重力を減らす装置を、うんと使いすぎると、あのような大椿事《だいちんじ》がもちあがるでしょう。そのことはあらかじめ、十分注意しておか....
金属人間」より 著者:海野十三
だけだ」 そういっているとき、とつぜん場内がそうぞうしくわきあがった。それは一大椿事《いちだいちんじ》が発生したからだ。その椿事を、蜂矢も長戸も、たがいに論争....
超人間X号」より 著者:海野十三
いる怪物があった。それこそ例の機械人間であった。 「あ、あいつだ。あいつが、この大椿事《だいちんじ》をおこしたんだ。あいつを捕《とら》えろ」 「警察へ電話をかけ....
火星探険」より 著者:海野十三
たのだった。 河合少年の祈りが神様のお耳に届いたせいでもあったろうか、さしもの大椿事《だいちんじ》も、ようやくにおさまった。あの耳をうつ震動音の響もいまはどこ....
氷河期の怪人」より 著者:海野十三
らないと、自分の心をはげました。なんとかして、先生をたすけること、それから、この大椿事を東京へ知らせること、この二つを早くやらなければ、彼のつとめがすまない。彼....
火星兵団」より 著者:海野十三
だめだ」 警官隊は、オートバイをそこへころがすと、一せいに飛下り、息をとめて、大椿事を見まもった。 自動車は、そのまま右へ傾き始めたが、その時、意外なことが....
火薬船」より 著者:海野十三
あるか、それが分れば、まっしぐらにハルクの忠言に従うよりほかなかったのであった。大椿事 信仰のあつき一等運転士坂谷も、これまた、出来事の真相は、よくのみこめな....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
うちは、煮えかえるようだった。 不安と不快との夜はすぎた。遠洋航海はじまっての大椿事だ。 帝国海軍の威信に関することだから、全艦隊員は言葉をつつしめというこ....
流線間諜」より 著者:海野十三
絶対に困難だったろう。随ってR事件も遂にその真相を知られないでしまい、後へ行って大椿事を迎えるに及んで始めてあれがその椿事の前奏曲だったかと思いあたるようなこと....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
に、もののけがあって、国の守が可恐い変化に悩まされた時、自から進んで出て、奥庭の大椿に向っていきなり矢を番えた。(椿ばけ――ばたり。)と切って放すと、枝も葉も萎....