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「大極殿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大極殿の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
』十四)。しかるに当時最勝|会《え》を宮中法事の第一とし、天平九年冬十月最勝会を大極殿に啓《ひら》く、その儀元日に同じというほどで(『元亨釈書』二の「釈道慈伝」....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
居生活に移らねばならぬとあれば、私は直ちに賛成する。 私は橋の下でも、あるいは大極殿の山門の中でも決して辞退はしないつもりである。水は方円の器に従うが如く、私....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
静かならざりし夜、亥の時ばかり、都の巽より火出で来りて、乾に至る。はては朱雀門、大極殿、大学寮、民部省まで移りて、一夜の程に塵灰となりにき。火本は樋口富小路とか....
十二支考」より 著者:南方熊楠
しんでん》の大黒柱に供物を祭り、箏《こと》一張で四辻殿林歌の曲を奏す。これ本より大極殿の楽なり、この曲を舞う時、舞人甲に鼠の形をつけ、上の装束も色糸で幾つも鼠を....
源氏物語」より 著者:紫式部
うというようなことも皆はしなかった。院は宮が斎宮としてお下りになる日の荘厳だった大極殿《だいごくでん》の儀式に、この世の人とも思われぬ美貌《びぼう》を御覧になっ....
源氏物語」より 著者:紫式部
にあったはなやかな儀式などをお描かせになった絵巻には、斎宮《さいぐう》発足の日の大極殿《だいごくでん》の別れの御櫛《みぐし》の式は、御心《みこころ》に沁《し》ん....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ところ、必ずそのような記録があるべき性質のものだ。それが完璧に残っていませんね。大極殿で入鹿が殺され、蝦夷がわが家に殺されたとき、死に先立って、天皇記と国記を焼....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
演劇観覧。 ○十一月二十二日、文芸協会第二回公演。狂言は「ハムレット」「浦島」「大極殿」にて、土肥春曙のハムレット好評。 ○一月、歌舞伎座の二番目「競馬春廼魁」....
三国志」より 著者:吉川英治
皇帝の名をもって起工された洛陽の大土木の如きがその著しいものである。 朝陽殿、大極殿、総章観などが造営された。 また、これらの高楼、大閣のほかに、崇華園、青....
私本太平記」より 著者:吉川英治
れ、ことしも大晦日まで無事に暮れた。だが、あしたからの来る年は。 洛中の耳も、大極殿のたたずまいも、やがての鐘を、偉大な予言者の声にでも触れるように、霜白々と....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
お、そっくり、「都」の匂いが残っている。平家風物も随所にある。けれど、平安の皇居大極殿の址は、市中の細い横丁裏にあって、人民酒場と書いた飲み屋の赤い軒燈や、子ど....