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大楽
「大楽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大楽の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
繁の楽しそうな笑い声が急に家の内《なか》を賑《にぎや》かにした。
「お蔭さまで、
大楽しみを致しました」という女中までが草臥《くたぶ》れたらしく帰って来た。
「父....
「流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
政府は覆がえる。奴を倒せ! 奴の首を掻け!」 呪詛と嫉妬の声が、次第に集って、
大楽源太郎、富永|有隣、小河真文、古松簡二、高田源兵衛、初岡敬治、岡崎|恭輔なぞ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
客が溢れ、泥縄のような増築が間に合い、そうして飛騨の平湯が、ここのところ山間の一
大楽土になりました。 そのくらいですから、朝も、晩も、浴槽の中は芋を盛ったよう....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
も、江戸を焼き払うほどの火にはなるまい」 「それは地の利を計らなければ……先年、
大楽《おおらく》源太郎と、地の利ではない、火の利を見て歩いたが、彼奴《きゃつ》、....
「源氏物語」より 著者:紫式部
料理が供えられたのである。人々は陶然と酔って夕べに近いころ、伶人が召し出された。
大楽というほどの大がかりなものでなく、感じのよいほどの奏楽の前で御所の侍童たちが....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
年だけ進級したので(達枝は来年だが)そのお祝いをしてやることにしてあった。子供は
大楽しみをするからあまり前もって云って、何かさしつかえると実に相すまないから前晩....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
れからが寒そうだから、くれぐれも御大切に。風呂のボイラーがやっとなおって、明日は
大楽しみです。(手がかじかんで妙な字が書けました、あしからず) 二月三日 〔巣....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
さしに押し出してくる名高い音楽長らにたいしても、やはり温和ではなかった。彼らは、
大楽匠を踏み台にしておのれの腕前を揮《ふる》い、広く世に知られてる作品を形《かた....
「野槌の百」より 著者:吉川英治
つけていた。 馬の背なかが、波のようにならんでいた。 八王子の宿はずれから、
大楽寺へまで、その馬市の雑鬧と、喧騒がつづいている。あて込みのかん酒屋や、古着屋....