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大橋
「大橋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大橋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
かった。彼は――十二歳の小学生は弁当やノオト・ブックを小脇《こわき》にしたまま、
大橋図書館へ通う為に何度もこの通りを往復した。道のりは往復一里半だった。
大橋図書....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ねるのだそうでございます。これは私の甥が見かけたことでございますが、ある日四条の
大橋を通りますと、橋の下の河原に夥《おびただ》しい人だかりが致して居りましたから....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
太夫《じんだゆう》は喜三郎《きさぶろう》と共に、雲州松江の城下へはいった。始めて
大橋《おおはし》の上に立って、宍道湖《しんじこ》の天に群《むらが》っている雲の峰....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
分をしていよいよ深くこれらの橋梁を愛せしめた。松江へ着いた日の薄暮雨にぬれて光る
大橋の擬宝珠を、灰色を帯びた緑の水の上に望みえたなつかしさは事新しくここに書きた....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
は、渡し船の中であろう。自分の記憶に誤りがないならば、吾妻橋《あづまばし》から新
大橋までの間に、もとは五つの渡しがあった。その中で、駒形《こまかた》の渡し、富士....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
に心掛けねばならないのは、発明を尊敬することである。日本に於ける天才の一人である
大橋為次郎翁は、皇紀二千六百年記念として、明治神宮の近くに発明神社を建て、東西古....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
「一ッきり、洞穴を潜るようで、それまで、ちらちら城下が見えた、大川の細い靄も、
大橋の小さな灯も、何も見えぬ。 ざわざわざわざわと音がする。……樹の枝じゃ無い....
「絵本の春」より 著者:泉鏡花
もっとも、話の中の川堤の松並木が、やがて柳になって、町の目貫へ続く処に、木造の
大橋があったのを、この年、石に架かえた。工事七分という処で、橋杭が鼻の穴のように....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
彩の電燈の火山のごとき銀座の木戸口へ飛出した。 たちまち群集の波に捲かれると、
大橋の橋杭に打衝るような円タクに、 「――環海ビルジング」 「――もう、ここかい....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
塞り、不義理だらけで、友達も好い顔せず、渡って行きたい洲崎へも首尾成らず……と新
大橋の真中に、ひょろ、ひょろのままで欄干に縋って立つと、魂が中ぶらり、心得違いの....
「寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
しょう。ただ今の六区辺は淋しい処で、田だの森だのがありました。それを開いたのは、
大橋門蔵という百姓でした。森の木を伐ったり、叢を刈ったりしたので、隠れ家を奪われ....
「諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
今の池を掘って、その土で今の第五区が出来たというわけで、これはその辺の百姓でした
大橋門蔵という人がやったのです。 その後椿岳は観音の本堂傍の淡島堂に移って、い....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
、怒ったよりは恐れたのである。 真偽を道具屋にたしかめるために、祖母がついて、
大橋を渡る半ばで、母のおくつきのある山の峰を、孫のために拝んだ、小児も小さな両手....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
一ツ越して川端へ出れば、船の行交い、人通り、烟突の煙、木場の景色、遠くは永代、新
大橋、隅田川の模様なども、同一時刻の同一頃が、親仁の胸に描かれた。 「姉や、姉や....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
をしやあがって、何だ小股がしまってりゃ附合がむずかしい? べらぼうめ、憚んながら
大橋からこっちの床屋はな、山の手の新店だっても田舎の渡職人と附合はしねえんだ、お....