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「大檀那〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大檀那の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
う》でに気づかなかった事を口惜《くちお》しく思った。「もう八日《ようか》経てば、大檀那様《おおだんなさま》の御命日でございます。御命日に敵が打てますのも、何かの....
役者の一生」より 著者:折口信夫
右衛門町にある、富田屋のお勇が生んだのだ、というのは確かだ相である。島の内船場の大檀那の生ませた子ということになっているが、源之助の容貌を見ると、大阪の中村宗十....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
である。降って東大寺の重源が平重衡によって焼かれた大仏殿の再建を企つるや、第一に大檀那として施主に仰いだのはこの夷域たる蛮陬夷落虜陣戎庭であった。当時これに長た....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
らないように気を附けている。 悪魔にさえあんな風に人間らしく話をしてくれるのは、大檀那の身の上では感心な事さね。 狭き、ゴチック式の室....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
と、自戒の一句を覚え書きしておいた。 長岡|佐渡は、度々この寺へ姿を見せる大檀那の一人だった。彼は、名将の聞えの高い三斎公――豊前小倉の城主細川|忠興の家....
私本太平記」より 著者:吉川英治
れますが」 「む。うなずかれることがある。先ごろ、熊野新宮へ御寄進の大釜一口に、大檀那鎌倉ノ執権北条高時と、御銘を鋳らせたものを運ばせたとか伺っていた。それの帰....
特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
約二万一千戸とある。 右の如き次第であるから、真宗にとっては特殊部落は重要なる大檀那である。或る部落民は余輩に向かって、全国部落から本山に上る金高は、毎年百万....