大江[語句情報] » 大江

「大江〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大江の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
桃太郎」より 著者:芥川竜之介
る鬼も一身の危険を顧みず、物詣《ものもう》での姫君に見とれていたらしい。なるほど大江山《おおえやま》の酒顛童子《しゅてんどうじ》や羅生門《らしょうもん》の茨木童....
婦系図」より 著者:泉鏡花
み。 「お察しなさいよ。」 と先生にまたお酌をして、 「御贔屓の民子ちゃんが、大江山に捕まえられていますから、助出しに行くんだわ。渡辺の綱次なのよ。」 「道理....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
罪の現場調べをやるというような勤勉な真似ばかりは出来ない。事件に関する僕の知識は大江山捜査課長の報告に基いているものも少くない」(東京郊外、大崎町の同氏邸にて)....
赤外線男」より 著者:海野十三
な声が聞えた。 「帆村は私ですが、貴方は?」 「ああ、帆村君。私です。捜査課長の大江山警部ですよ」それは故幾野課長の後を襲った新進の警部だった。 「大江山さんで....
ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
係官や判検事の一行が到着したのだった。 「やあー」 「やあ、先程はお報せを……」大江山捜査課長は、この事件を帆村から報せて貰ったことに礼を述べた。 「ときにどう....
柿色の紙風船」より 著者:海野十三
の中に年齢四十二三歳と推定される男の素裸の怪屍体を発見した。警報をうけて警視庁の大江山捜査課長以下は、鑑識課員を伴って現場に急行した。現場には同人のものらしき和....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
んなことがなかったのに……」 奇怪な挑戦状 その翌日の午さがり、警視庁の大江山捜査課長は、昨夜来詰めかけている新聞記者団にどうしても一度会ってやらねばな....
春昼」より 著者:泉鏡花
と聊か論ずる口吻。 「ははあ、」 「男はそうでない。惚れてる婦人が、小野小町花、大江千里月という、対句通りになると安心します。 唯今の、その浅黄の兵児帯、緋縮....
火星兵団」より 著者:海野十三
自動車で駈附けたらしい。 博士は、その場からその筋へ伴なわれていった。そうして大江山課長という掛官で一ばんえらい人から、「しゃべってはならない」と命令された。....
人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
ノフ博士を捕えるよう、彼の考えをのべたのであった。それを聞いていたのは、警視庁の大江山捜査課長であったが、 「よし、わかった。では、すぐ手配をするから、安心して....
人造人間事件」より 著者:海野十三
響いて、帆村のいう所謂国際連盟委員がドヤドヤと入ってきた。雁金検事、丘予審判事、大江山捜査課長、帯広警部をはじめ多数の係官一行の顔がすっかり揃っていた。「お、帆....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
しいが、それ、支配人が指を三本の焼芋を一束ねにしたのに、ズキリと脚がついた処は、大江山の精進日の尾頭ほどある、ピカピカと小刀、肉叉、これが見事に光るので、呆れて....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
でございましょう。 私の生家でございますか――生家は鎌倉にありました。父の名は大江廣信――代々鎌倉の幕府に仕へた家柄で、父も矢張りそこにつとめて居りました。母....
春昼後刻」より 著者:泉鏡花
声をつかって行く壮佼がある、浅黄の襦袢を膚脱で行く女房がある、その演劇の恐しさ。大江山の段か何か知らず、とても町へは寄附かれたものではない。 で、路と一緒に、....
キド効果」より 著者:海野十三
課長の姿を認めると、ペンを留めて元気よく声をかけたのだった。 「やあ、ようこそ、大江山さん」 大江山は捜査課長の苗字だった。 「また御邪魔に参りましたよ」課長....