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大法
「大法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大法の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「じゅりあの・吉助」より 著者:芥川竜之介
ひるがえ》さなかった。
三
じゅりあの・吉助は、遂に天下の
大法《たいほう》通り、磔刑《たっけい》に処せられる事になった。
その日彼は町中....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
た。 「かずならぬ甥めが後世《ごせ》安楽のために、関白殿が施主《せしゅ》となって
大法要を催さるるとは、御芳志は海山《うみやま》、それがしお礼の申し上げようもござ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。姉のかたきと云えば云われるが、伝蔵のような罪人は公儀の手に召し捕らせて、天下の
大法に服させるのが当然であって、私のかたき討ちをすべきでは無いと、半七は云い聞か....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
するんだ。 だから貴女もそうなさい。懊悩も煩悶も有ったもんか。世の中には国家の
大法を犯し、大不埒を働いて置いて、知らん顔で口を拭いて澄ましていようなどと言う人....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
これは皆わたしのものなのですから、―― 第一の盗人 嘘をつけ! 第二の盗人 この
大法螺吹きめ! 三人また喧嘩をしようとする。 王子 待て待て。たかが古いマントル....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
の飛躍は人類数千年のあこがれであった。釈尊が法華経で本門の中心問題、即ち超常識の
大法門を説こうとしたとき、インド霊鷲山上の説教場を空中に移したのは、真に驚嘆すべ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
はそれと異なって、第一に三十あまりの音階を決定している――換言すれば、物質構成の
大法則であるところの鐘の質量に、そもそも根本の疑惑がこもっているのだ。それゆえ、....
「○○獣」より 著者:海野十三
のがいちばんおいしいだろうと思いました。云々」 敬二はそこまで読むと、ドン助の
大法螺にブッとふきだした。ドン助はいうことが無いのに困って、こんな出鱈目をいった....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
せて、べらべらとしゃべりたてた。 「よし! それだけいえばよく分かるよ。この太い
大法螺ふきめ。おい、警備隊員、こいつの背中に鞭を百ばかりくれて、甲板から海中へつ....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
しかに、あれからうけた印象は、悽愴の極みだったよ、まさにその超自然たるや、力学の
大法則を徹底的に蹂躪している。然し、あの現象は、この建築固有のもので、決して人の....
「迷信解」より 著者:井上円了
るに、「ある寺の住職にて、呪文を唱えて小児の虫歯を治するものあり。ある日その寺に
大法会ありて、隣村の老婆も参詣せしに、住職の小児の歯痛を患うるものを呼びて、その....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
なる恩寵を受くるスラヴ人の当然の使命だと思ってもいるし、文明が野蛮に打勝つ自然の
大法だとも信じている。それ故に露西亜人の眼から見て野蛮国たる日本に露西亜が負けた....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の間安穏に過さるるようにという大祈祷会で、一ヵ月ばかり続きます。チベットではこの
大法会が第二番目の法会だということである。それがために私もラサ府へ参ってパルポ商....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
いるし、レスターも、そのはなばなしさにかかわらず、人物がわれわれに見えてこない。
大法官ハットンはダンスをした、ということのほかにわれわれは彼についてはなにも知ら....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
日を英語にてグッド・フライデーという金曜日なり。当日、ルター宗の各寺は朝十時より
大法会あり、いたって鄭重なる礼拝および奏楽を行う。しかれども、堂内の装飾は平常に....