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大洲
「大洲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大洲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「船医の立場」より 著者:菊池寛
余州を踏破《とうは》するの自由は、我らの志を満足せしむる能わざるが故に、我らは五
大洲を周遊せんことを願えり、これ我らが宿昔《しゅくせき》の志願なりき。我らが多年....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
している油絵がある、こちらの棚に並べてあるのはありゃ大砲の雛形《ひながた》で、五
大洲の地図もあれば地球儀もある、本箱に詰っているのはありゃみんな洋書で、あの机の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
り》なからず。『立世阿毘曇論《りゅうせあびどんろん》』二に、この世界に人の住む四
大洲のほか、更に金翅鳥洲《こんじちょうしゅう》、牛洲、羊洲、椰子洲、宝洲、神洲、....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
った。ちいさい時に火傷をしたので頭に大きなあとがある、みなはそれをあだ名して五|
大洲と称した。かれの球はおそろしく速かった。 捕手は「クラモウ」というあだ名で....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
む。次に筑紫洲を生む。次に億岐洲と佐渡洲を双子に生む。(略)次に越洲を生む。次に
大洲を生む。次に吉備子洲を生む。是に由りて大八洲国と曰ふ名は起れり。即ち対馬島、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ている。 それから、世界の広さを一里坪にして八百四十万坪あり、これを五に分ち五
大洲という。その五
大洲中ヨーロッパの文明が世界に冠たることを説き、その文明国を夷....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
進み、作州に入って津山城下より下津井に下って船により、四国遍路を済ませて、伊予の
大洲《おおす》から九州の佐賀の関に上陸、豊後路《ぶんごじ》を日向へ向い、そこの国....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
においては私用の旅行は一切ならぬ事になっていたから、同じ伊予の国内で僅か三里隔る
大洲領内へさえ、一歩も踏込む事は出来なかったのである。まして遠方へ旅行するなどは....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
海《なるみ》。一里十二丁、三十一|文《もん》の駄賃でまっしぐらに宮《みや》へ――
大洲観音《たいすかんのん》の真福寺《しんぷくじ》を、はるかに駕籠の中から拝みつつ....
「寄席行灯」より 著者:正岡容
処世に長《た》けて貯金に秀いで、節倹は経済の基を論じ、自ら常識の地獄に堕ちて、五
大洲にも誇るべき、花咲く荒唐なんせんす芸術、「落語」の情操をいたずらに、我と汚し....
「西航日録」より 著者:井上円了
はゞ天上天下唯我独尊 岳勢巍巍圧四陬、摩天積雪幾千秋、人間一接斯光景、豪気将呑五
大洲。 (高大なる山の姿は巍々としてそびえて四方を圧倒し、天にもとどかんばかりの....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
勝をたずね、今は欧州の山や米国の水流のめずらしい姿をたずねるのである。) 堪呑五
大洲。 (笑いをおさえる、世の人々が白髪をなげくを。わが生涯は老いた後もいまだか....
「『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
忘れて、身近かに玄奘やマルコ・ポーロのいぶきを感じた。 無限の深淵の底は遠く四
大洲の外につづき、東勝神洲の水底深くにも達している。その東海の底、竜王のすむ水晶....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
った。彼らは一見普通民と区別すべき服装をさせられた。甚だしきに至っては、――伊予
大洲藩の如く、――エタは必ず毛皮の徽章を付すべしとか、――土佐高知藩の如く、――....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
ますます盛んになるとともに、それが年を逐うていよいよ厳重になり、文化五年の伊予の
大洲藩の触書の如くんば、七歳以上のエタは男女にかかわらず、必ず胸に五寸四方の毛皮....