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「大物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大物の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人造人間殺害事件」より 著者:海野十三
印のところにまわしたところ、果して、一つの指令に接した。こんどの指令は近頃にない大物だ。 JI13ハ直チニ海龍倶楽部《かいりゅうクラブ》副首領「緑十八」ヲ殺....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
二人があっぱれの功名手柄をあらわすつもりで、すぐに駈けつけて来た。相手は牢抜けの大物であると云うので、場馴れない彼等は少しく逆上《のぼ》せ気味で、なんの詮議もな....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
や始まっているのである。看板にも国姓爺合戦と筆太にしるしてあった。 「国姓爺か。大物をやるな」 半七はふと何事かを考え付いたので、十六文の木戸銭を払ってはいっ....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ろうと、ここで大いに不審がるにちがいない。蕨といえば、太さ拇指ほどもあれば非常な大物である。それだのに、それが樹木化して切り株となる魔所といえば、それだけ聴いて....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第十五の男は語る。 「わたくしは最後に『閲微草堂筆記』を受持つことになりましたが、これは前の『子不語』にまさる大物で、作者は観奕道人と署名してありますが、実は清の紀※は号を暁嵐といい、乾隆時....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第七の女は語る。 「五代を過ぎて宋に入りますと、まず第一に『太平広記』五百巻という大物がございます。但しこれは宋の太宗の命によって、一種の政府事業として李※を小徐....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第八の男は語る。 「わたくしは宋で『夷堅志』をえらみました。これは有名の大物でありますから、とても全部のお話は出来ません。そのなかで自分が面白く読んだも....
少年探偵長」より 著者:海野十三
まったんですか」 「ところが、泰山鳴動して鼠一匹でね。つかまったのは雑魚ばかり。大物はみんな逃げてしまったということです」 「それは残念なことをしましたね。しか....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
いた貨物船から無断上陸をして逃げたソ連共産党の幹部スパイで、キンチャコフとかいう大物も交っているらしく、なかなかたいへんな捕物なんですよ」 「キンチャコフだって....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ご訪問や、アラビアオーマン国の王子ご新婚などに併せ……ともあれ、スペースを食った大物記事の一つ。それが、十日ばかり後に大難関に逢着し、あれよあれよという間に折竹....
星女郎」より 著者:泉鏡花
、かッと鼬に吹掛ける。これとても、蚊や蜉蝣を吸うような事ではござらん、式のごとき大物をせしめるで、垂々と汗を流す。濡色が蒼黄色に夕日に光る。 怪しさも、凄さも....
」より 著者:岡本綺堂
まわした挙句に、どうにか生捕ってみると、何とその長さは三尺八寸、やがて四尺に近い大物であった。で、みんなもあっとおどろいた。 「これは池のぬしかも知れない、どう....
」より 著者:岡本綺堂
……。いつでも旦那さまの御当番のときには姿を見せねえので困る。なにしろ年数を経た大物だから、並大抵の者にゃあ仕留められる筈がねえ。ことしこそは見付け次第にきっと....
古事記」より 著者:太安万侶
先です。次にヤマト彦の命は、この王の時に始めて陵墓に人の垣を立てました。 美和の大物主 ――三輪山説話として神婚説話の典型的な一つで神《みわ》氏、鴨氏等の祖....
自来也の話」より 著者:岡本綺堂
源氏」や「しらぬい譚」や「釈迦八相」などと相|列んで、江戸時代における草双紙中の大物と云わなければならない。 この作がそれほどに人気を得たのは、前に云った豊国....