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「大獄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大獄の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
偽造文書を証拠として山林を下げ戻されたるにて、只今大阪から和歌山県に渉り未曽有の大獄検挙中なり。これらはいずれも神社合祀の励行より人民また神威を畏れず、一郡吏一....
死生」より 著者:幸徳秋水
故を以て斬罪となれる者、日に幾千人に上れるではない歟、日本幕末の歴史を見よ、安政大獄を始めとして、大小各藩に於て、当路と政見を異にせるが為めに、斬に処し若くば死....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
う黒船の恐怖からまだ離れ切ることができなかったころである。 ちょうど、時は安政大獄のあとにあたる。彦根の城主、井伊掃部頭直弼が大老の職に就いたころは、どれほど....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ようなことは、藩主たる茂徳のあずかり知らないくらいであった。もともと御隠居は安政大獄の当時、井伊大老に反対して幽閉せられた閲歴を持つ人で、『神祇宝典』や『類聚日....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
うべき戊辰の遠征――その源にさかのぼるなら、開国の是非をめぐって起こって来た安政大獄あたりから遠く流れて来ている全国的の大争いが、この戦争に運命を決したばかりで....
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
松陰神社はその丘の上にある。井伊と吉田、五十年前には互に倶不戴天の仇敵で、安政の大獄に井伊が吉田の首を斬れば、桜田の雪を紅に染めて、井伊が浪士に殺される。斬りつ....
死刑の前」より 著者:幸徳秋水
となった者は、日に幾千人にものぼっているではないか。日本幕府の歴史を見よ。安政の大獄をはじめとして、大小各藩において、当路と政見を異にしたがために、斬に処し、も....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
、公判開廷の当時残る被告は六十三名となりたり。されどなお近来|未曾有《みぞう》の大獄《たいごく》にて、一度に総数を入るる法廷なければ、仮に六十三名を九組《ここの....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
付三奉行の五手|掛《かか》りのお役かえを断行して、野火をあおるように一挙に安政の大獄に取りかかる。するとここに不思議なことには、井伊掃部頭《いいかもんのかみ》さ....
志士と経済」より 著者:服部之総
られる。 二 ところで、安政三、四年以後の雲浜は、もう何らの「寒儒」でもない。大獄の第一犠牲として彼が捕縛された時の住宅は、烏丸御池《からすまおいけ》にあった....
尊攘戦略史」より 著者:服部之総
政改革の手段として「群議評定」「公武合体」が強調されている。これにたいする安政の大獄、翌年大獄始末を終えたか終えぬに桜田門《さくらだもん》の変、やがて水戸斉昭そ....