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「大用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大用の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
野三景の一とて、眺望絶佳の丘上に七町余歩の田畑山林あり。地震|海嘯《つなみ》の節大用ある地なり。これを無理に維持困難と詐称して他の社へ合祀せしめしも、村民承知せ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
《かぶ》らせてみたところで、野暮《やぼ》と粋とは争われない――況《いわ》んや大機大用に於てをや――というわけだ。 そこで、この人の覆面ぶりは慣れて、おのずから....
十二支考」より 著者:南方熊楠
。『閑田耕筆』三に、人は眼馴れた物を貴ばず、鶏や猫が世に少なかったら、その美麗で大用あるを賞し争うて高価で求むるだろうと言ったはもっともで、ロンドン市長が素寒《....
庚娘」より 著者:田中貢太郎
大用は中州の旧家の子であった。尤太守の女で幼な名を庚娘というのを夫人に迎えたが、....
クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
或る意味に於て、反省は常に否定的だ。概念や悟性や理性の本質、論理の本質が、否定の大用にあることは、今日の論理学的常識と云わねばならぬ。概念のこの機能が社会的機能....