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「大町〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大町の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、二足三文《にそくさんもん》のがらくたを列《なら》べているのではない。大名旗本や大町人のところに出入り場を持っていて、箱書付きや折紙付きというような高価な代物を....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
し屋の手でどこへか持ち込むことが判りました。川春はなかなか大きい店で、旗本屋敷や大町人の得意場を持っている。前に云ったような人間の多い時代ですから、旗本の隠居や....
自叙伝」より 著者:大杉栄
物がひそかに持ちこまれた。 もう人の名も本の名もよくは覚えていないが、たとえば大町桂月とか塩井雨江とかいうような当時の国文科出身の新進文学士や、久保天随とか国....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
よし原の女郎屋へ年季一杯五十両に売られることになりました。家の名は知りませんが、大町小店で相当に流行る店だったそうです。式のごとくに女衒の判代や身付の代を差引か....
単独行」より 著者:加藤文太郎
烏帽子―鷲羽―薬師―針の木―鹿島槍縦走 神戸午後五時四十分の急行にて出発、大町へ翌午前六時五十七分着、第一日、高瀬川を上って烏帽子小屋へ十一時間、第二日、....
芥川の事ども」より 著者:菊池寛
せてもいいと思う。芥川にもっとも接近していた小穴隆一君に、編集を托するつもりだ。大町桂月氏を記念するために、「桂月」という雑誌さえあるのだから、本誌一、二頁の「....
反戦文学論」より 著者:黒島伝治
、××は筆者がした。××にしなければ、今日では恐らく発禁ものであろう。 当時、大町桂月が、この詩が危険思想であるというので非難した。国を挙げて戦争に熱狂してい....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
したのは不埒であるというので、最もきびしく叱られた。賊が手紙をなげ込むに、歴々の大町人を目指さず、また小商人の店をも避けて、中流の町家のみを狙ったのもなかなか賢....
鴨猟」より 著者:芥川竜之介
大町先生に最後にお目にかゝったのは、大正十三年の正月に、小杉未醒、神代種亮、石川....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
り! ……や、それはそうと大変なお方が、お立ち合いの中に雑っておられる。日本橋の大町人、帯刀をさえも許されたお方、名は申さぬが屋号は柏屋、ただしご主人は逝くなら....
詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
此時代の人々に負わせてよい責任ではない。古語表現から言えば、落合直文門下の塩井・大町・武島の方々もあるが、これは、中世の語の滑らかさに溺れてしまっただけで、藤村....
式部小路」より 著者:泉鏡花
。 きちんとして、 (先生、) (勝山さん、) という工合が、何の事はない。大町人の娘が、恋煩いをして、主治医が診察に見えたという有様。 先生がうまい事を....
案内人風景」より 著者:黒部溯郎
った。指を屈すれば、先ず、上高地の嘉門次、黒部の品右衛門、牧の喜作、中房の類蔵、大町の又吉、等、総ては今は故人となってしまった。品右衛門も、嘉門次も、共にその一....
可愛い山」より 著者:石川欣一
に山を歩いていたのだが、この夏休には、とても山に登る元気がない。それでもとにかく大町まで出かけた。気持が進んだら、鹿島槍にでも行って見る気であった。 大町では....
活人形」より 著者:泉鏡花
へ入込むに便あり造化至造妙と莞爾と頷き、袂に納めて後をも見ず比企が谷の森を過ぎ、大町通って小町を越し、坐禅川を打渡って――急ぎ候ほどに、雪の下にぞ着きにける。 ....