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大白
「大白〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大白の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源おじ」より 著者:国木田独歩
出《いず》る時|彦岳嵐《ひこだけあらし》身《み》に※《し》み、顧《かえり》みれば
大白《たいはく》の光|漣《さざなみ》に砕《くだ》け、こなたには大入島《おおにゅう....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
は春でない。――日ざしもまどろむ昼さがり、南町奉行所《みなみまちぶぎょうしょ》奥
大白州では、今、与力、同心、総立ち合いの大吟味が開かれようとしているのです。 ....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
してそこで、盗まれた白豚は自分の家の豚の中でも最も大切にしていたヨークシャー系の
大白種で六十貫もある大牝だとか、あんなにムザムザ機関車に喰われてしまったんでは泣....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
うことも心にかかった。 三 十一月二十九日に、半蔵は東京裁判所の
大白洲へ呼び出された。その時、彼は掛りの役人から口書を読み聞かせられたので、それ....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
もあるものかい。俺が払うな、と言うたかて払え。さっさと一束にして突付けろ。帰れ!
大白痴、その位な事が分らんか。) で、また追立てて、立掛ける、とまたしても、(....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
をねだりますねえ、馬をねえ、えゝ、なにを存じて居ろうが、お父様がお逝去前からある
大白月毛の馬、彼れは歳を老っては居るが、癖のない好い馬で、あれを遣ろう、荒く騎ら....
「山の湯雑記」より 著者:折口信夫
多かった。やまめを掛けて揚げたりしたのは、却てよかった。湯場から一里もさがると、
大白部・小白部など言う村があって、水の手がよいと見えて、谷から可なり高い処に、田....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
末法の五百年に、「我が法の中に於て、闘諍言訟して白法隠没せん(大集経)」時ひとり
大白法たる法華経を留めて「閻浮提に広宣流布して断絶せしむることなし(法華経薬王品....
「村芝居」より 著者:井上紅梅
笑いながら船を漕いだ。すると舳に突当る水の音が一際あざやかに、船はさながら一つの
大白魚が一群の子供を背負うて浪の中に突入するように見えた。夜どおし魚を取っている....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
利をブラ下げて入鹿御殿に管を巻こうと、芝居や小説にいちいち歴史を持出すのは余程な
大白痴で、『八犬伝』の鉄砲もまた問題にならない。が、ウソらしいウソは問題にならな....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
脱の御乳のあたりを装ってある。肩も背も半身の膚あらわにおわする。 牙の六つある
大白象の背に騎して、兜率天よりして雲を下って、白衣の夫人の寝姿の夢まくらに立たせ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
ずるありしに、当時|王莽、纂国の兆しとなせり」『後漢書』に、「安帝永初二年正月、
大白昼見えしことあり。これ、※氏の盛んなる兆しとなせり」『続漢書』に、「彗星見え....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
哀帝建平二年、王莽が漢室を奪ったときに彗星が現出し、『後漢書』安帝永初二年正月、
大白星昼現れたるは、※氏盛んなりたる兆しなりといい、また『続漢書』に、彗星見えて....
「平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
の支流の水長沢の南の一源とで平ヶ岳全部を周っているのである、鶴ヶ岳と白沢山の間に
大白沢山と地図に記してあるが、これは平ヶ岳の尾根が尽きた処であって山というよりは....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
いるのは根名草山である。続いて燧岳の双尖が鞍状の峰頭を擡げている左には、平ヶ岳・
大白沢山・景鶴山・ススケ峰・赤倉岳・日崎山などの連嶺が波濤の如く起伏し、其奥に越....