大盤振舞[語句情報] »
大盤振舞
「大盤振舞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大盤振舞の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
困る時には、生姜や日光蕃椒のほかに、ヤタラ味噌や煮染《にしめ》などを買って仲間へ
大盤振舞《おおばんぶるまい》をするものもありました。また大奮発で二両三両と出して....
「放浪の宿」より 著者:里村欣三
、油然と湧いて来た。 支那服は野良犬の塩焼きと、一升ほどの高粱酒を相宿の連中に
大盤振舞いして酔つぶれた翌朝から、ずっと姿を見せなかった。 「支那服と黒眼鏡は、....
「一九四七・八年の文壇」より 著者:宮本百合子
よびおこしました。 坂口安吾の文学は、毎月彼と関係のあるジャーナリストを呼んで
大盤振舞いをするほど繁昌しています。田村泰次郎氏の肉体主義は彼にりっぱな邸宅を買....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らはちごてん》の主人公が、洋行から戻って来た暁には、またぞろ百五十万両もかけて、
大盤振舞《おおばんぶるまい》をするにきまっていますから、それを見せつけられた日に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
上に中の茶屋があって、そこに休んで見ると赤飯《せきはん》がありました。その赤飯を
大盤振舞《おおばんぶるまい》にして与力同心、仲間馬方に至るまで食いました。能登守....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《みせさき》に篝《かがり》を焚いて、その前で多数の雲助が「馬方|蕎麦《そば》」の
大盤振舞にありついているところです。 女中たちが総出で給仕をしてやっているが、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
鐚が思案を致しましたところによりますと、この一万両の公平なる分配に就きましては、
大盤振舞《おおばんぶるまい》――つまり、惣花主義で会員一同に恨み越えなく行き渡る....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ったり、そのなかを市中は、菰樽《こもだる》のかがみをぬいて、角々《かどかど》での
大盤振舞《おおばんぶるまい》なのだから(前章参照)、幼心には何がなんだかわからず....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
萩村の博徒の親分、猪之松の家は賑わっていた。 馬大尽事井上嘉門様を、ご招待して
大盤振舞いをする――というので賑わっているのであった。 博徒とはいっても大親分....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
てから、ちょうど時刻もお八ツ時となったこと故(二時から三時の間)思い附きて蕎麦の
大盤振舞をすることにしたのでありました。物価の安い時、一分の蕎麦はなかなかある。....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
おせっかいをし、うまく叔父をおだてあげて、纒った小遣いをせしめると、部屋を廻って
大盤振舞をして歩く。手遊びをしに来るのではない。中間とか馬丁陸尺とかいう連中にま....
「金狼」より 著者:久生十蘭
、反動も大きければ爆発も異常だ。……ご承知の通り、あの前夜、絲満氏は見知らぬ女に
大盤振舞をし、自分もしたたかに飲んだといいますが、絲満氏を知っている連中の話では....
「友情に関係あるエッセイ」より 著者:戸坂潤
。と同時に学位を授与する側を見ても、個人的慫慂や一定の積極方針の強調や、又時には
大盤振舞のような太っ肘や、学術政策的な決意やがなくてはならぬことと私は考える。い....