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「大矢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大矢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
はその後余り学界の注意を引いていなかったのであります。けれども、明治以後になって大矢透《おおやとおる》氏がこれを新たに調べ直してその説が正しいということを証明し....
雛妓」より 著者:岡本かの子
酌しましょうよ」 わたくしはこの間に、ほんの四つ五つの型だけで全身を覆うほどの大矢羽根が紅紫の鹿の子模様で埋り、余地の卵黄色も赤白の鹿の子模様で埋まっているの....
島原の乱」より 著者:菊池寛
と共に、内海八代湾を形造って居る。この宇土半島の西端と天草|上島の北端との間に、大矢野島、千束島などの島が有って、不知火有明の海を隔てて、西島原半島に相対して居....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
の妻になっていたが、この良清は抽斎の父允成の実父|稲垣清蔵の孫である。清蔵の子が大矢清兵衛、清兵衛の子が飯田良清である。須磨の夫が飯田氏を冒したのは、幕府の家人....
記録狂時代」より 著者:寺田寅彦
はずだから、何かコンディションが違っていることと思われる。この話は井原西鶴の俳諧大矢数の興行を思いださせる。 これらの根気くらべのような競技は、およそ無意味な....
芭蕉について」より 著者:宮本百合子
みから月ぎめの妾の境遇に到るまでを、写実的な俳諧で風俗描写している。住吉の社頭で大矢数一昼夜に二万三千五百句を吐いた西鶴が、そのような早口俳諧をもってする風俗描....
初冬の日記から」より 著者:寺田寅彦
社社長で葬儀社長で動物愛護会長で頭が禿げて口髯が黒くて某文士に似ている池田庸平事大矢市次郎君である。それが団十郎の孫にあたるタイピストをつれて散歩しているところ....
わが血を追ふ人々」より 著者:坂口安吾
対の王者。その威圧に圧倒せられた最初の人は、父親甚兵衛であつた。 甚兵衛父子が大矢野島へ戻つたのは、冬の始めの降誕祭に近い頃だつた。八ツの年に神童の名を残した....
絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
豊妻可遊と云う男を雇っていた。そして、その場所が奥まった中二階の裏に出来ていて、大矢車のうえした――恰度遊女の頭に当る所には、天井と床とに二個所、硝子の窓が切り....
天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
一 天草騒動の張本人天草四郎時貞は幼名を小四郎と云いました。九州天草大矢野郷越野浦の郷士であり曾ては小西行長の右筆まで為た増田甚兵衛の第三子でありま....
魔像」より 著者:林不忘
いるのだが、この源助町の三羽烏というのは、無形一刀流の大先生、神保造酒の直下に、大矢内修理《おおやうちしゅり》。 比企《ひき》一|隆斎《りゅうさい》。 天童....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
の娘は、目をクリクリさせながら、はずんだような声で言った。 「お忘れ? あたし、大矢のシヅよッ」 飯島の土地っ子で、大矢という漁師の娘だった。サト子が澗の海で....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
。 鮓《すし》を圧す石上に詩を題すべく 緑子の頭巾|眉深《まぶか》きいとほしみ大矢数《おほやかず》弓師親子も参りたる 時鳥歌よむ遊女聞ゆなる 麻刈れと夕日|此....
天草の春」より 著者:長谷健
行した日のことを、思い出しながら、吹きつける北風と、舷側に散る水沫をさけていた。大矢野《おおやの》島と千束《せんぞく》島(この島は天草の乱の策源地といわれている....
私本太平記」より 著者:吉川英治
の上覧闘犬のほか、五月の“犬合せ”は、鎌倉中のお犬祭りといってよい。鳥合ヶ原には大矢来が結いまわされ、一般人の見物がゆるされる。着かざッた男女は遊山気分で矢来に....