大石内蔵助[語句情報] » 大石内蔵助

「大石内蔵助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大石内蔵助の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
元|浅野内匠頭《あさのたくみのかみ》家来、当時|細川家《ほそかわけ》に御預り中の大石内蔵助良雄《おおいしくらのすけよしかつ》は、その障子を後《うしろ》にして、端....
吉良上野の立場」より 著者:菊池寛
せぬが」 「一体、浅野浪人の統領は誰だ!」 「大石と申す国家老でございます」 「大石内蔵助か。あの男なら、もっと事理《わけ》が分かっているはずだ。わしを討つより....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
してな」 「そりゃ大抵きまっているだろう、ヘタな人間は出せないからな、家老でも、大石内蔵助どころでなくっちゃあ勤まらねえ、九太夫なんぞをやってごろうじろ、忽《た....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
る理性の内容の不足から大きい悲劇がもたらされたとする。昔のリアリズムは、たとえば大石内蔵助の臆病心をあばいたように、そこに、その女の英雄崇拝や名誉心や盲信を描き....
四十八人目」より 著者:森田草平
はまだ江戸に居残っていたので、最初の連判状には名を列しなかった。が、その年の暮に大石内蔵助が、かねて城明渡しの際|恩顧を蒙った幕府の目附方へ御礼かたがた、お家の....
佐藤春夫氏の事」より 著者:芥川竜之介
。故に佐藤はその詩情を満足せしむる限り、乃木大将を崇拝する事を辞せざると同時に、大石内蔵助を撲殺するも顧る所にあらず。佐藤の一身、詩仏と詩魔とを併せ蔵すと云うも....
日記」より 著者:宮本百合子
居るとか、だらだら坂を上ったつき当りの万松山と云う額の出た寺内には一杯露店が出、大石内蔵助良雄と云う新しい銅像が俗悪をきわめて居る。墓を見るのにも一銭、宝物遺物....
軽女」より 著者:上村松園
ある。 山科に隠栖し、花鳥風月をともにして、吉良方の見張りの眼を紛らわしていた大石内蔵助は、しかし、それだけでは、まだまだ吉良方の警戒をゆるめさせることの出来....
かたき討雑感」より 著者:岡本綺堂
のごときは、それが江戸の出来事でもあり、多人数が党を組んでの討入りでもあり、現に大石内蔵助の吉良家討入りは浄瑠璃坂の討入りを参考にしたのであると伝えられている位....
べんがら炬燵」より 著者:吉川英治
にはこの九人。 上の間に八人。 ふた組に分れていた。 その上の間の組には、大石内蔵助以下、老人が多く、きょうは料紙と硯を借りて、手紙を書いている者が多かっ....
濞かみ浪人」より 著者:吉川英治
やいや、先頃より松山城の城受取り方の公命が当藩に下っておる。その為、お国表から、大石内蔵助殿が御人数を率いて四国へ渡っておられる故――その方へ、差廻されることに....