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大祭
「大祭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大祭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
、ペトローヴィッチと自ら名のり、したたか酒を飲むようになった。それも最初のうちは
大祭日に限られていたが、後には暦に十字架のしるしさえ出ておれば、教会だけの祝祭日....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
す。場所が少し偏寄っているので、ふだんはあまり参詣もないようですが、九月十九日の
大祭のときには近郷近在から参詣人が群集して、なかなか繁昌したそうです。その社殿に....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
女性」) 新旧東京雑題 東京でいちじるしく廃れたものは祭礼である。江戸以来の三
大祭りといえば、麹町の山王、神田の明神、深川の八幡として、ほとんど日本国じゅうに....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
の貰える日を一日千秋の思いで待っていた。 六月も終り、故郷の町には川下祭という
大祭のある一、二日前、急に暑くなったためか父はついに飲物さえ喉を通らなくなった。....
「少年時代」より 著者:幸田露伴
に今上皇帝と歴代の天子様の御名前が書いてある軸があって、それにも御初穂を供える、
大祭日だというて数を増す。二十四日には清正公様へも供えるのです。御祖母様は一つで....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
れば、未発達な悪霊どもが、洪水の如くそこから浸入する虞がある。 問『然らば国家の
大祭日、国民的記念日等も有害か?』 祭日の悪用――必ずしも有害とは言わぬ。すべ....
「故郷」より 著者:井上紅梅
わたしは一人の坊ッちゃまであった。その年はちょうど三十何年目に一度廻って来る家の
大祭の年に当り、祭は鄭重を極め、正月中掲げられた影像の前には多くの供え物をなし、....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
えをきくと、村や町の飼い犬は小屋へ隠れてふるえているということだ。今年は四年目の
大祭であるし、何十年来の豊作だから、特にさし許す、と称して、段九郎の配下と山犬を....
「楠公夫人」より 著者:上村松園
た矢先だったので、即座に承諾したのであった。私は昭和十六年四月十七日の湊川神社の
大祭に神戸へ赴き神前にその旨を御報告お誓い申しあげて来た。 ところが、困ったこ....
「一日一筆」より 著者:岡本綺堂
彼ら自身の祖先とに対して、努力の労を感謝せねばなるまい。 今日は品川荒神の秋季
大祭とかいうので、品川の町から高輪へかけて往来が劇しい。男も通る、女も通る、小児....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
王の住する所なり。しかれども、法王には通常の人、容易に謁見することを得ず。年中、
大祭日もしくは大祝日を除くのほか、法王は礼拝堂に臨席することなし。臨席の節も、衆....
「西航日録」より 著者:井上円了
をついて英京ロンドンに入った。) 四月十日はグッド・フライデーと称し、ヤソ教の
大祭日なり。十二日はイースターと称し、ヤソ昇天日なり。ロンドンにては十日より十三....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
もに電車に駕して市内を巡見し、公園に佇立して楽隊の奏楽を聞く。当日はイースターの
大祭日なれば、園内の群集一方ならず、その人数、万余に及ぶ。これより杉村氏の好意に....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
様のお遊なさる日が、
わたくしの取入日でございます。
他の市民
日曜日や
大祭日には
軍や鬨の声の話をするのが、わたしは一番|好です。
遠いトルコの国で余....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
かるが、主として非違の警戒罪人の追捕を任としたものである。したがって賀茂祭の如き
大祭には、その官人が勅使の行列の先頭に立って、非違警戒の任に当ったものであった。....