大笠[語句情報] » 大笠

「大笠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大笠の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
きりと霽れて、前には笠ヶ岳の大尾根が、赭っちゃけた紅殻色の膚をあらわし、小笠から大笠へと兀々とした瘤が、その肩へ隆起している、遠くの空に、加賀の白山は、いつもの....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
産女鳥は石地蔵と並んでしょんぼり彳む。一ツ目小僧の豆腐買は、流灌頂の野川の縁を、大笠を俯向けて、跣足でちょこちょこと巧みに歩行くなど、仕掛ものになっている。……....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
画が霞んで、円天井の等身像は聖徒の会合のように空に群れ飛んでいた。いたるところに大笠電灯と休憩椅子があった。大笠電灯は王冠形の水晶と独創とで出来ていた。そして、....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
と青黛を浮べているのは牛ヶ岳の連脈であろう。 至仏山の左には小高(小笠)大高(大笠)の二山が大海のうねりのような緩やかな山稜の上に、赭色の岩峰をぽつんと立てる....