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大系
「大系〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大系の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「八十八夜」より 著者:太宰治
き、また庭にトマトを植え、朝顔の鉢をいじり、さらに百花譜、動物図鑑、日本地理風俗
大系などを、ひまひまに開いてみては、路傍の草花の名、庭に来て遊んでいる小鳥の名、....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
ういうように観察すると、釣狐も甚だ面白い。 飯綱の法というといよいよ魔法の本統
大系のように人に思われている。飯綱は元来山の名で、信州の北部、長野の北方、戸隠山....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
説に到るまでの彼の作品が雄弁に彼の多智多能なるを物語っている。殊に、かの「文化史
大系」に到っては、彼の広汎なる科学的智識をもってして甫《はじ》めて完成され得たも....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
加えられて、今日では昔の人の思い及ばなかったような複雑でしかも整然と排列された一
大系統を成している。もっともそういう方法は普通の科学の教科書には、あらわにはどこ....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
)〕 全ソ連邦共産党中央委員編 (「マルクス主義の旗の下に」編集部訳)史的唯物論
大系第二部、イデオロギー論及び宗教論の部 Ziegler, H. O.; 〔Id....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
之は博士自身にとっては外部から来る圧力に押された迄だったのである。(之に反して京
大系統の博士の旧弟子達は、逸早くも反河上派に、反マルクス主義の信奉者に「転向」し....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
といったほうが適確なレクトル・エケクランツの家がある。レクトル・エケクランツは猶
大系のでんまあく人で、湿黒の髪と湿黒のひげとして猥雑・病菌・不具・古蒼の巣窟みた....
「牛乳と馬」より 著者:豊島与志雄
けれど、退屈だろうからって、川井の伯父さまから、セークスピアの翻訳全集と世界童話
大系と二揃い、たいへん嵩張った書物が送ってきた。伯父さまが誰かに相談なさった結果....
「物質とエネルギー」より 著者:寺田寅彦
てしまって、少数の観念と方則が独り幅を利かすようになって来るのである。しかもこの
大系統は結局人間の産物であって人間現在の知識の範囲内にのみ行わるるものである。ポ....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
シャ―ロオマ系と、ビザンチン―ゴチック系との二つであろう。共にアリヤン民族の美の
大系譜である。今日の欧米諸民族の美の源泉は悉く此の二系統にその母体を持つ。欧洲に....
「雑記」より 著者:種田山頭火
たら、些の躊躇なしに、旅と酒と本、と私は答える。今年はその本を読みたい。まず俳書
大系を通読したいと思う。これが一つの望み、そしてその二つは、酒から茶へ転換するこ....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
、ハセツカベと訓めるは甚だしき誤りなりと喝破せられてハシヒトの訓を取り、新版国史
大系本の日本紀の如きに至っては、おそらく平安朝以来の傍訓(少くも釈日本紀以来の傍....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
草』・家隆の『壬二集』を六家集といい、江戸時代の刊本もあり、『続国歌大観』『国歌
大系』にも入っているが、中でも『拾遺愚草』は佐佐木博士校訂の岩波文庫本がよい。近....
「古事記」より 著者:武田祐吉
のだから、自然系統の相違する説話も結合されている。例えば、神代の説話において、二
大系統である高天の原系統と出雲系統との神話が、或るものは融合して一つになり、或る....
「I駅の一夜」より 著者:中谷宇吉郎
て、それに一杯本がつまっている。岩波文庫が一棚ぎっしり並んでいて、その下に「国史
大系」だの、『古事記伝』だの、「続|群書類従《ぐんしょるいじゅう》」だのという本....