大組[語句情報] »
大組
「大組〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大組の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
たべに行ったが、豹一が喫茶店から帰って見ると、もう物差を出して、しきりに広告欄の
大組みをしていた。 そんな園井の視線を背中に感じていると、豹一はうかうか怠ける....
「並木」より 著者:島崎藤村
社と言っても、営業部、銀行部、それぞれあって、先《ま》ず官省《やくしょ》のような
大組織。外国文書の飜訳《ほんやく》、それが彼の担当する日々《にちにち》の勤務《つ....
「一つの思考実験」より 著者:寺田寅彦
研究し補助して国家社会のあらゆる機関の円滑な融合を計るがために、こういう特別な一
大組織を設けるという事は、むしろ一国の政府自身としても当然考えなければならない事....
「なぜ、それはそうであったか」より 著者:宮本百合子
の一世紀を経た今日では、一人のジャン・ジョレスも死なせまいとする世界平和のための
大組織を目ざす自主平和の人民のよみものとして。〔一九四八年十一月〕....
「今日の文化の諸問題」より 著者:宮本百合子
事実はもっとも分りやすい形で今日のわれわれの生活の中に現れている。たとえば非常に
大組織で雑誌の出版をおこない、月に数百万部の雑誌を売っている講談社はそれだけの雑....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
絶体絶命の最後のもので、調停が中心問題だ。調停裁判というような国家的に構成された
大組織も必要であるが、労資双方の立場に客観的な考察を払うことが必要で、現在のスト....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
》て、我々の最も簡単なる需用《じゅよう》も供給せられる。なかでも株式会社のごとき
大組織の製造場において産出せらるる物品のごときに至っては、物価を定むる分子はなお....
「図書館の未来像」より 著者:中井正一
ファーミントン・プランのごとき、または死書保存図書館のごとき、民族を単位としての
大組織体としての図書館の概念が、ここに創造されつつある。 「一九五〇年は終われり....
「魔都」より 著者:久生十蘭
幸田は地響きを立てて長火鉢の前へ胡坐をかきながら、
「警保局から社へ廻って新聞の
大組みをしていると、志摩徳の家来の、例の東京貴石倶楽部の松沢がやって来てナ、それ....
「歴史の流れの中の図書館」より 著者:中井正一
るのみならず、未だ実験中の新元素機構なのである。戦後の混乱の文化機構の中に、この
大組織網としての図書館構造の形成の中核として立ち上りつつあるわが国立国会図書館は....
「或る探訪記者の話」より 著者:平林初之輔
。 さてこの事件があってから二三日たったある日のこと、僕は夕刊の締切がすんで、
大組《おおぐみ》ができあがってから、社会部長の成田さん(これも仮名)、だかと行き....
「「焚書時代」を脱却」より 著者:中井正一
ものがある。 これは、出版界の打って一丸とした統一体の出現によって、この購買の
大組織の結成によって、はじめてその再出発の偉力を発揮するのではあるまいか。 こ....
「国会図書館の窓から」より 著者:中井正一
を巻いて全動力となるべき図書館組織である。図書館法案が通過するとき、その時まさに
大組織体として出発するのである。 公共図書館が一万、学校図書館四万五千の単位で....
「支部図書館三周年に寄せて」より 著者:中井正一
利用したのであった。 今や、アメリカのファーミントン・プランに準ずる官庁機構の
大組織が、アメリカにもないかたちでできあがりつつある。三年にしてここまできて、全....
「図書館協会六十周年に寄せて」より 著者:中井正一
はより大きく眼前に横たわっている。すなわちそれは、大衆に奉仕することは、図書館が
大組織体として民族を打って一丸とする人造人間のような機構となることである。 全....