大経[語句情報] » 大経

「大経〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大経の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
いていきまっていたものを、底から覆すような門左衛門様の趣向じゃ。それに京で名高い大経師《だいきょうじ》のいきさつを、そのまま取入れた趣向じゃもの、この狂言が当ら....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
実際上教授団のそうしたギルド的抗争組織は発達していない。私大の法人の理事である私大経営者乃至企業人は、教授に対して直接に又各個にさえ交渉を有つことが出来る。私大....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
に浄瑠璃にありました。ああ、これにあります。……若様、これは大日本|浪華の町人、大経師以春の年若き女房、名だたる美女のおさん。手代茂右衛門と不義|顕れ、すなわち....
社会時評」より 著者:戸坂潤
や、滝川教授罷免の策動をしたことを学生団から暴露されてあわてていると伝えられる京大経済学部の教授会などは、一体何をマゴマゴしているのであるか。東大の法学部にだっ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
と相わかれ、各々蝸牛角上の争ひに熱狂して我を忘れつつある間に、東北の一隅にかかる大経綸策を立つる豪傑の存在することは、懦夫《だふ》を起たしむる概あるものには無之....
平野義太郎宛書簡」より 著者:野呂栄太郎
始的蓄積の現実的過程の特質によって「農業の生産行程における資本主義の発展、資本制大経営、したがって、これに伴う資本主義的階級分化が阻まれ」た点を指摘すると共に、....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
それを通過することができた。私の力でなくそうさせられてそうなった。それは私として大経験であったのであります。そのはからいのやむおもむき、はからいというものはどう....
調査機関」より 著者:中井正一
において、かつては実業家の個人的創意が大きな役割を演じたけれども、巨大な株式会社大経営においては、多数の専門家が調査にもとづいて経営がなされるようになり、「企業....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
を投じるとは、なさけない人だね」 その席に坂西志保さんがいた。坂西さんは犬猫の大経験者であるから、 「コリーは高価な犬ですよ」 と取りなしたが、微醺をおびて....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
は四間、頭から尻尾までの長さが六間半。鼻の長さだけでも九尺余りある。 平河町の大経師《だいきょうじ》、張抜拵物《はりぬきこしらえもの》の名人、美濃清《みのせい....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
岡宗雲君は、京都|高辻富小路の仏師の悴で、今は郷里に帰っており、次に奈良多門町の大経師の悴で、鏑木寅三郎君は紫雲と号す。これは昨年卒業し、現在府下滝の川の自宅に....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
群書を渉猟する事が出来なくなってからも相変らず和漢の故事を列べ立てるのは得意の羅大経や『瑯※代酔篇』が口を衝いて出づるので、その博覧強記が決して俄仕込にあらざる....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
代式の機械をつかって、アメリカ式にやろうと思ってね。」 そしてそのアメリカ式の大経営が、いかに巨大なる利益のあるものであるか。また、そこの従業員や農耕者の雇入....
藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
しての色事であった。打ち沈んだ陰気な、懸命な命を捨ててする濡事であった。芸題は『大経師昔暦』と云って、京の人々の、記憶にはまだ新しい室町通の大経師の女房おさんが....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
神町に屋敷を有して三十石の知行を貰い、毎年暦献上の御用をつとめていた。その顛末は大経師降谷内匠の書上にみえている(『京都お役所向大概覚書』所収)。その暦本を降谷....