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「大聖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大聖の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
は》が描《か》いたらしい、伏羲文王周公孔子《ふくぎぶんおうしゅうこうこうし》の四大聖人の画像だった。 「惟皇《これこう》たる上帝《じょうてい》、宇宙の神聖、この....
義血侠血」より 著者:泉鏡花
長きに亙《わた》れり。 あるいは富山《とやま》に赴《い》き、高岡に買われ、はた大聖寺《だいしょうじ》福井に行き、遠くは故郷の新潟に興行し、身を厭《いと》わず八....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
神踞す「大聖氷」 わが折竹孫七の六年ぶりの帰朝は、そろそろ、魔境、未踏地の材料も尽き....
紅黄録」より 著者:伊藤左千夫
物におとるわけである。 老病死の解決を叫んで王者の尊を弊履のごとくに捨てられた大聖|釈尊は、そのとき年三十と聞いたけれど、今の世は老者なお青年を夢みて、老なる....
単独行」より 著者:加藤文太郎
くらい、第二日、赤石を極め大沢岳へ十一時間露営、第三日、聖岳へ往復し赤石に帰る。大聖寺平小屋へ十三時間、第四日、荒川より東岳へ往復し小河内を経て三伏峠小屋へ十四....
厳島合戦」より 著者:菊池寛
合せて、其の急を救ったので、弘中|衆寡敵せず、滝小路の民家に火を放って、弥山道の大聖院に引あげた。吉川勢は、其の火が厳島神社にうつる事を恐れて、消火に努めている....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
のに迷わされて、しくじったと恰で正反対の事が書いてある。が、要するに孔子のような大聖でも、つい容貌で人を判断して誤った場合があったので、孔子の失敗談は後にも先に....
みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
黒い外套を来た湯女が、総湯の前で、殺された、刺された風説は、山中、片山津、粟津、大聖寺まで、電車で人とともに飛んでたちまち響いた。 けたたましい、廊下の話声を....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
、浅野、井伊、藤堂、阿波の蜂須賀、山内家、有馬、稲葉、立花家、中川、奥平、柳沢、大聖寺の前田等が最たるもので、お金御用の飛脚も行き、お茶壺、例幣使も通るとあって....
茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
と聞いては予は其美風に感嘆せざるを得ない、始めて此の如き美風を起せる人は如何なる大聖なりしか、勿論民族の良質に基くもの多からんも、又必ずや先覚の人あって此美風の....
曲亭馬琴」より 著者:邦枝完二
、吉原楊枝、夜半の茶漬。なおまた昨年中の御出版は、一百三升芋地獄から、読本の通俗大聖伝まで、何ひとつ落した物のないまでに、拝読いたしてまいりました」 「うむ、そ....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
屋を初めるというのも、一人の女に職業を与えるためというよりは、救世の大本願を抱く大聖が辻説法の道場を建てると同じような重大な意味があった。 が、その女は何者で....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ソ教信者より千金万金を取りてその品を売り渡すという。ゆえに、昔時大罪人の骨、今日大聖者の骨となり、朝夕礼拝供養を受くるもの必ず多かるべし。 ローマ宗当代の法王....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
ないか。 慧鶴の疑いはこういう筋道で来た。 この若い修道僧は出家の翌年沼津の大聖寺へ移ってそこで修業をしていた。ある日、彼は法華経を人から借りて読んだ。この....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
以てエタの子なりということは、実は近ごろになって始まったものではない。既に古く「大聖日蓮深秘伝」というものがあって、父は房州小湊近郷の穢民で名は団五郎、母は同州....