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大英断
「大英断〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
大英断の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
、世界通商交通の前途に鑑み、将来の世界的都市として差支えないだけの市街にすべく、
大英断を以て新たに都市計画を立て、今までの町割りに構わずにドシドシ理想的の図面を....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ずこの弊習を打ち破るにある。よろしく本朝の聖時に則とらせ、外国の美政をも圧するの
大英断をもって、帝自ら玉簾の内より進みいでられ、国々を巡らせたまい、簡易軽便を本....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
物を食うので、家族にも何か面白い遊びをさせようと思い、出入の者も勧めるので、遂に
大英断で、四条の大芝居を見せるということになった。継母は彦之助の胎毒がまだ治らぬ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
こし前まで国よく働いて、私は一寸しぼった雑巾であちこち拭いて手伝い夕飯後、寿が、
大英断でこしらえたヨーカンまがいをたべました。 こんな風な一日でした。毎年ぐん....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
間が切断されてるから、また神自身両端を結ぶことができなかったからして、神は一つの
大英断を行なうのだ。事実それは、エホバの財産状態に対する僕の推測を確かめる。そし....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
村屋は元来一小個人商店にすぎないものでしたが、税金の関係と当時の社会情勢に鑑み、
大英断をもって株式組織に改めました。大正十二年の春でした。それまでは営業人の名は....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
の指導者としての東宝は赤化組合に引ずられてまごつくよりも、全面的に御破算ですすむ
大英断を必要とするときである。それには我々はハリウッドの企画製作監督等、敗戦国の....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
としては和算が洋算より劣っていたとはいわれぬ。しかもこの実際上の必要があるために
大英断をもって洋算が採用された。数学だけの状態から見ては、この変革の理由はあまり....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
とになったのである。これだけのことでも、この当時の歌舞伎座当事者としてはよほどの
大英断であったに相違ない。こういうわたしですらも、初めて歌舞伎座の番附を手に取っ....
「三国志」より 著者:吉川英治
す劉禅の輔佐と内治だけが心懸りだったのである。 ために、彼は、ここ旬日の間に、
大英断をもって、人事の異動を行った。 郭攸之・董允・費※周を太史に、そのほか彼....
「三国志」より 著者:吉川英治
らざるを得ない。 「決して遅疑逡巡している問題ではない」 ここにおいて、彼は、
大英断を以て、直ちに全戦線の総退却を決意した。 「まず、すみやかに祁山を退くべき....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
つつある模様。――もう局部的な小策で鎮めえられる段階では決してない。「今にして、
大英断をくだし給わずば……」というのが、六波羅早馬の、声々だった。 だが、道誉....