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「大葉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大葉の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
熊の出る開墾地」より 著者:佐左木俊郎
かった。両側には山毛欅《やまぶな》、いたやかえで、斎※樹《ちさのき》、おおなら、大葉柏などの落葉喬木類が密生していた。馬車はぼこぼこと落ち葉の上を駛《はし》った....
槍ヶ岳第三回登山」より 著者:小島烏水
るのもある。 顧れば峡間から東方の霞沢岳連峰の木山には、どす玄い雨雲が、甘藍の大葉を巻いたように冠ぶさって、その尖端が常念一帯の脈まで、包んで来ている、雪の峡....
石狩川」より 著者:本庄陸男
、そのためにも――」と阿賀妻は足を早めた。 道には朽ち葉が落ちた。ぴンと立った大葉子《おおばこ》の穂が草鞋《わらじ》に蹴られて小さな実を散らした。 林がとぎ....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
」の際の静御前と一つには見られない、やはり女軍の将であったらしい。調伊企儺の妻|大葉子も神憑りする女として、部将として従軍して、俘になったものと考えられる。神功....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
だあるものは外国|渡来《とらい》の種類のみである。温室内にあるタイヨウベゴニア(大葉ベゴニア)は、大なる深緑色葉面《しんりょくしょくようめん》に白斑《はくてん》....
雑記」より 著者:種田山頭火
たべてもたべてもたべきれない。大根は根よりも葉が出来て、これでは大根という代りに大葉とよびたいほどです。菜は間引いてからぐんぐん伸びた。それを洗って干して漬ける....
二つの松川」より 著者:細井吉造
広やかな谷、それから無色に近い水の色、深淵に泳ぐ岩魚《いわな》の姿、みずみずしい大葉柳や楢《なら》、椈《ぶな》の森林、片桐松川の鬼面に脅かされた目には、飯田松川....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
い。那覇の周囲その他のある村々では、これをマーウーファーという者もあり、それを真大葉の意味だと説明してくれた学者もあるが、この二つの語はもと一つらしいから、かえ....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
二つほど可なりの建物があった、飯場であろう。附近には大桜草、白山小桜、深山毛莨、大葉の黄菫などが、空疎ではあるが思ったより水気のある地膚の所どころを美しく飾って....