大著[語句情報] » 大著

「大著〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大著の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
している。これとほとんど同時代にまたアルハーゼン(Alhazen)が光学に関する大著述を出しているが、これは彼の先進者らがこの学問に関して仕遂げたすべてを凌駕し....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
」、ボーデンの「|道徳的癡患の心理」等の犯罪学書。なお、心霊学でも、マイアーズの大著「|人格及びその後の存在」サヴェジの「|遠感術は可能なりや」ゲルリングの「催....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
座光寺にも平田同門の熱心な先輩を数えることができる。その中には、篤胤大人|畢生の大著でまだ世に出なかった『古史伝』三十一巻の上木を思い立つ座光寺の北原稲雄のよう....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
大作だそうですが、その大部分は散佚して、今伝わるものは五十巻、それでもなかなかの大著述というべきでしょう。 そうして、その敵国たる金の元遺山が更に『続夷堅志』....
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
『日本動植物譜』は特に我が文明の為に紀念すべき書たるに留まらず、古今の博物書中の大著述の一つで、殊に日本に関する博物書としては今猶お権威を持ってる名著である。且....
辞典」より 著者:戸坂潤
93)を書き、認められてラインホルトの後を襲ってイェナ大学の教授となる。翌九四年大著『全知識学の基礎』(Grundlage der gesamten Wisse....
ベルリン大学」より 著者:寺田寅彦
心したように見えなかった。ビ教授はそれから後にアメリカへ渡ってかの地でかの著明な大著を刊行したのである。小国の学者になるものではないという気がしたのはあの時であ....
足のない男と首のない男」より 著者:坂口安吾
御両名が仲が悪いのは尤も千万で、杉山英樹といふ先生は「バルザックの世界」といふ大著述を残したが、ちよつと読むとひどく面白いことが書いてあるやうだが、よく読むと....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
発見したといって、鴎外がひどく珍らしがっている、あの一条の話である。これは鴎外の大著蘭軒伝中に事をわけて備さに述べてある。この日鴎外は文部省展覧会で児童が石蒜を....
嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
の名著『古代法』の中において、またドイツ社会学派の鼻祖 Jhering は不朽の大著『ローマ法の精神』の中において、この事実を指摘しています。そうして幾多の実例....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
癖と穿鑿癖とが他日の大成を十分約束するに足るものがあった。『帝諡考』の如き立派な大著を貢献されたのは鴎外の偉大な業績の一つである。考証家の極めて少ない、また考証....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
もなく芝の愛宕下の高谷塾に入塾した。高谷塾というは『日本全史』というかなり浩澣な大著述をしたその頃の一と癖ある漢学者高谷龍洲の家塾であって、かなり多数の書生を集....
古事記」より 著者:武田祐吉
書紀をもつて漢意が多いとし、古事記を偏重するようになり、本居宣長の古事記傳の如き大著をも見るに至つた。 最後に古事記の註釋書のおもなものをあげておく。 古事....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
ころを、他の人々へ伝達しなければならない特別な義務を私は持っている……」 この大著の中で著者が綿密に――分析と綜合との稀有な共働によって――展開したところのベ....
茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
たので、後に一代の大作となった、『柿本人麿』の研究をはじめ、その年の十一月には、大著『柿本人麿』(総論篇)を刊行し、その翌年(昭和十年)には、人麿関係の調査のた....