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「大蔵経〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大蔵経の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
草枕」より 著者:夏目漱石
言語で、佳人《かじん》の品評《ひんぴょう》に使用せられたるものを列挙したならば、大蔵経《だいぞうきょう》とその量を争うかも知れぬ。この辟易《へきえき》すべき多量....
武州喜多院」より 著者:中里介山
十三代後伏見帝正安二年造と称する国宝の梵鐘がある、それからまた本堂の一間に宋版の大蔵経がある、これは山門の方に別に経蔵があって保存していたのだが、改築か虫干かの....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
宇治|黄檗山《おうばくさん》の山口智海という二十六歳の学侶が西蔵《チベット》へ行って西蔵訳の大蔵経(一切経または蔵経、仏教の典籍一切を分類編纂したもの)をとって来ようと思い....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
いうのは経ばかりではない、経律論の三つを三蔵といい又大蔵というのである。一切経、大蔵経というのは実は経ばかりではないが、主たるものについて名を立てたのである。そ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ぱい詰って居る外にもまだそれぐらいの堂と小さな堂が少しあるです。 で、この寺で大蔵経の版が刷り出されますので、その寺に住んで居る三百人の僧侶はすなわち版刷職工....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
の血汐をタラタラとそれへ注ぎまぜた。 岩を机とし、獣油を灯し、かれは、さながら大蔵経を写しにかかる行者のごとく、端然と洞穴にこもって、自分の血とぎらん草の汁へ....
大岡越前」より 著者:吉川英治
という坊さんに会ったのが機縁だという。 鉄眼は、人も知る通り、一生涯のうちに、大蔵経の版木を完成して、後世の文化に伝えようという悲願を立てた僧である。幕府の力....