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「大蜥蜴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

大蜥蜴の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
早春」より 著者:芥川竜之介
ほんしつ》へ引返した。が、三重子はどこにも見えない。彼は何か気軽になり、目の前の大蜥蜴《おおとかげ》に「失敬」をした。大蜥蜴は明治何年か以来、永久に小蛇《こへび....
悟浄歎異」より 著者:中島敦
現われた。錦蛇《にしきへび》には違いないが、小さな前肢《まえあし》が生えていて、大蜥蜴《おおとかげ》のようでもある。しかし、腹部は八戒自身に似てブヨブヨ膨《ふく....
十二支考」より 著者:南方熊楠
カンボジュ》』二に、昔仏|阿難《あなん》を従え、一島に至り、トラクオト(両舌ある大蜥蜴《おおとかげ》)の棲める大樹下に、帝釈《たいしゃく》以下天竜八部を聚《あつ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
蟒《きょぼう》一名|鱗蛇《りんじゃ》と見えて、さきに書いたごとく大蛇様で四足ある大蜥蜴だが、〈蟒は蛇の最も大なるもの、故に王蛇という〉といい(『爾雅』註)、諸書....
十二支考」より 著者:南方熊楠
の母)に尋ねようと歩く途上、ムバムビちゅう大|蜥蜴《とかげ》に逢い仔細を語ると、大蜥蜴がいうよう、そんな事を問いに往くと笑われる、全く以て恥|暴《さら》しだ。貴....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
というものが無いのです。頭のない生物です。頭のない生物が、まるで檻の中に犇きあう大蜥蜴の群のように押し合いへし合いしているのです。 「ばッ、ばけもの屋敷だ!」 ....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
が飛んでいる!」 と恐怖に充ちた声で云った。 全く彼の云う通り、二十尺もある大蜥蜴が肩に付いた翼を羽搏きながら木から木へ龍のように飛んでいる。そしてその側の....